情報のインプット

それにしても頭が痛い。マレーシア航空墜落もイスラエルのガザ侵攻も。考えれば考えるほど気が滅入る。秋のイスラエルフィルの来日公演に差しさわりがなければいいのだけど、今の状態では万が一出演者がボイコットしたとしても異議なしだわ(−_−;)
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 7月 21

ここのところ、世界情勢が色々ごちゃごちゃしてます。頭の痛いところですね。

どっちも大事なニュースだから!と躍起になり、
ツイートで情報収集したり、外国のソースを自分でちょっと読んでみたり。

しかし・・・
気がついたらネガティブでシリアスな情報ばかりをインプットする羽目になり、
どうもその影響で、この数日はなんだか気が晴れない、憂鬱な気分が晴れなくなってしまいました。

飲みながらやるのはもっとまずい・・^^;


これじゃいけません。震災の時の二の舞。
常識のある大人として、世の中の流れはきちんと把握しておかなくちゃいけませんが、
やり過ぎは心身への負担が増大します。

私は殆どTVを見ませんし、ツイートでの情報も良識のあるものを厳選して読んでいたつもりですが、
やはり内容が内容だけに、シリアスな表現で書かれているものが多いわけです。
で、それらを時々刻々とインプットする必要はないんですよね。

情報のインプットって、一昔前ならば
朝、新聞を読み、夜にTVでニュースをチェックして・・という、一日二回で済んでいたけれど、
インターネットの普及で私たちは、四六時中ニュースのインプットが可能になりました。

特にツイッター。繋ぐたびに新しいニュース、もしくは同じニュースでも違う角度から見たもの等が、簡単に飛び込んできます。

これが、気がつかないうちに疲れを呼んでいるのだ・・と、ふと気がつきました。
こういう時は、意図的に距離をおくべきなのでしょうね。

そんなわけで数日間、落ち込んでいたんですが、次の話題は楽しいショッピングの話題です:)))

140528 後編 ベルリン国立歌劇場の改修工事の変遷(’10.12〜’14.05まで)

午前中、びよらさん宅で美味しいブランチを頂いた後は、私の真の目的?!
只今改修工事中のベルリン国立歌劇場周辺を、意味もなくぶらぶらすることを達するべく、引き続きびよらさんにお付き合い頂き、地下鉄U2でStaatmitteまで移動しました。
今やただの工事現場と化している(笑)歌劇場周辺をウロウロし、その結果を報告するだけでは芸がないので、
過去3回のウロウロの成果…というか、工事の変遷を辿ってみましょう。
【2010年12月末】
旧ブログで紹介したことあり。人気記事の一つでもあります(笑)

この頃はまだ、建物に手は加わってなかったのですね。但し、劇場とその横の事務棟?の間の広場への立ち入りは既に禁止されていました。写真には写っていませんが、この左側にOpernpalaisというカフェ併設の建物がある、あの場所です。

【2012年1月末】
建物も徐々に覆われ、塀ができていました。塀には公演のポスターを大きく引き延ばしたもの等が描かれており、これを見るだけでもテンションが上がりました^^;

塀ポスター。大好きな「コジ」とか(見てないけど)理髪師とか!
(バジリオのポスターじゃないのが残念だけどさっ)
ヒッピーなハンノさんとギューラー氏。大好きだった演出…
おお「魔笛」もある!
ハンノさん。私にとっても最強のパパゲーノであったことよ。シュテキだった〜
工事現場っぽい雰囲気になってます
激しく落書きされているバレンボイム先生
(要拡大)
チケット売り場も出現

で、この時初めて気がついたのですが、劇場横のOpernpalais(Unter den Linden 5Berlin)が閉店しておりました。

ゲシュロッセーン!のOpernpalais…

この中にはOperncafeというお洒落なカフェがあり、まあ、劇場が閉まっている今となっては客足も遠のく…ということかと思っていたのですが、
どうやら建物の契約期限切れで再契約をしなかったとのこと、再開するかどうかは不明だそうです。(2011年8月の新聞記事より)
いかにもヨーロピアンな、濃くて美味しいコーヒー&ばっちりドイツサイズ(26センチホール)のケーキは食べ応えがあり、私もオットとベルリンへ行った時には必ず立ち寄っていた、懐かしいカフェ。
混んでいた時に猛烈な席取り合戦に遭遇し、ドイツ人の執念?!を見たこともありましたが^^;
(劇場が閉まっている為、わざわざここへ行く方もいないとは思いますけど、昔の情報=開いていた頃の情報がけっこうネット上にも残っていますが、トリップアドバイザーには「営業終了」のトピックが立ってます)
劇場が再開したらまたやって欲しいですが、そういう事情ならどうなるか、わからないですね…
尚、この記事の為に調べていて初めて気がついたんですが、ベルリンにはもう一つ現役の「Operncafe」(Bismarckstraße 28)があります^^;;;;;

こちらは今回私が宿泊した、Ibis Styles Berlin an der Operとベルリンドイツオペラとの中間地点にあるんですね。

…やあだ。ぜんっぜん、気がついてませんでした^^;;;; 次回ベルリンに行った時には行って検証してこなければ(何を?)

【そして今回・・2014年5月末】
もう、何の建物の工事をしているのかわかりません・・^^;;;;;
こういう状態ですから、ひと気もあまりありません。最近この辺り〜ベルリン大聖堂辺りまでの治安が悪くなっているそうです。
(大聖堂の周辺は数年前からジプシー率高いです。私も2009年3月にはちょっかい出されました^^;)
不用意に鞄を半開きにしたまま、写真撮影などは言語道断とのことです。気をつけましょう・・・

わからないですよね^^;

かろうじて頭の部分で判別が。

工事に携わる方達のポスターも。。。

まだあった!塀ポスター!!まだいた!ハンノさん@パパゲーノ!

実は国立歌劇場の工事は難航を極めているそうで、本来ならばもうとっくに、出来上がっているはず…。

閉めたのが2010年の夏で、3年間閉鎖して2013年のワーグナー・イヤーにリングチクルスを行う・・という予定だったと記憶していますが
ふたを開けてみると実に色んなことがわかったとか。(ここでもちょっと書いたことあり)

・水分の多い土壌の上に立てられていた(ベルリンはもともと砂地の上にある街なので、地下水も豊富にあるそうです)
・地下に防空壕が発見され、おまけにその下に金庫?!があり、そこは水で一杯
・請け負っていた建設会社が倒産した

などなど、ネタには事欠かない状態・・(情報はびよらさんより)

この様子を見るにつけ「これじゃあ再開は2020年ぐらいになるんじゃないのぉ〜?!」と二人でため息ついておりました。

ブランデンブルグ空港の大幅な工期の遅れ同様、こちらもいつになることやら・・;
(空港は今のままの方がいいけど、オペラハウスは早くこっちを再開して欲しいわあ)

で、そんな国立歌劇場ですけど、
「工事現場ツアー」が始まったそうです^^;

私がベルリンへ行く少し前から始まったので、えええええ〜〜行きたい!と鼻息を荒くしていたのですが、日にちが決まっていて、残念ながらこの翌日(5月29日)に行われるよ〜とのことでした。ううう…29日までいられたら絶対に行ったのに。

今現在(7月17日)では、今年7月の予定までしか出ていませんが、来シーズンも多分、行われることでしょう。
新しい情報がフォローできるかわかりませんので、興味のある方は

シラー劇場のHP から
FÜHRUNGEN → BAUSTELLENFÜHRUNG を探してみて下さいませ。
(来シーズンに入れば多分、SPEILPLAN2014/2015に出現すると思われます。。。)

【おまけ】

苦しむドミ様@シモンの頭をナデナデしてみた

塀に書かれている絵は、こんな感じで合成写真を撮ることも可能です。

(二人で行くと色々遊べるね!びよらさんはハンノさん@パパゲーノとのツーショットでご満悦でした^〜^)

ということで、私のケッタイな趣味にお付き合い頂いたびよらさん、本当にありがとう!!
この後は普通にお茶をして、夕方にはホテルへ戻り、夜の「ドン・カルロ@シラー劇場」へ出かけたのでした。今回、チケットはびよらさんに手配して頂いたのですが、びよらさんは都合がつかずに観劇は一人で。。。

これだけベルリンでお会いしているのに、なかなか一緒に観劇のチャンスがないのが不思議だけど^^;次回こそは一緒に観劇しましょうね:)))

しかし・・・どんだけこの劇場に執着があるの?^^; と、書きながら自分でも呆れてしまいましたわよ。もっと女子的お散歩記録としてまとめるつもりが、なんだかハードな工事現場(しかも、3回も行ってる)のレポになってしまいました・・・

140528前編 ベルリンの青空市場→友人宅ご訪問

祝ドイツW杯優勝〜〜!(ドイツチームヒイキのオットも積年の思いが叶った^^;)
に合わせたわけではないんですけど^^; ようやく身辺も落ち着いてきたので、旅行記の再開です。

なんだかんだでベルリンは、住んでいたことのあるアメリカを除いて私が一番なじみ深い外国の街。夫と一緒の訪問も含めると、今回が10回目・・・
数年前にブログを通して現地在住の友人が出来たことにより、また新たなベルリン訪問の楽しみも増えました。

で、その友人びよらさんから
「一日しかいないんだから、ヴァラリンさんがしたいことを最優先しよう!」との申し出がありました。

しかし何度も行っているベルリンで、私がはっきりと目的を持ってしたいことはただ一つ。

工事中の国立歌劇場の近くを意味もなくウロウロすること^^;

(そんなことしか思い浮かばないのも情けないのですが、前から行きたいと思っていた防空壕ツアー^^;も面白そうだけど、夏でも寒いとかいう話だし、実質一日の滞在で、おまけに夜にオペラを控えていると、精神的にもキツそうだしな〜〜っちゅーことで。。。)
と、正直に申し上げました。
しかし、それだけではあんまり(笑)だと思ったであろう、びよらさんから素敵な提案が。
自宅近くの青空市場→びよらさん宅でブランチ→国立歌劇場周辺の散歩 はどう?とのことで、
喜んでその提案に二つ返事でOK致しました。
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生憎のお天気の当日の朝、ホテルまでお迎えに来てもらった後、青空市場へ繰り出しました。大雨でしたが、市が立つ曜日であればお天気には関係なく開くとのこと。

雨が降っていても関係なく市場は開くそうです
濡れてしまいますが、一応幌被っているし。。

お野菜も新鮮です

にく、ニク、肉〜〜〜!

ハムやらソーセージやら。見てるだけで鼻息が荒くなります^^;

ジャガイモもこんなに種類が。
この時期はイタリア産のジャガイモが美味しいとのこと。

新緑の美しい季節・・・

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そしてびよらさん宅へ。「ヴァラリンさんにうちに来てもらえるなんて嬉しいわあ〜〜!」と嬉しいことを言ってくれました。もちろん、私もびよらさん宅へお邪魔できるなんて夢のよう。
白アスパラ専用の皮むき機があるとのことで
私もお手伝いしてみた・・んですが、
固くて^^;コツがいるのだそうです

今しがた市場で買ってきたばかりの白アスパラをゆでてもらったり、ハムやパン、チーズを準備してもらっている間に私はパソコンを借りて、翌日のマドリード行きの飛行機のオンラインチェックインを済ませました。

何気なくてもどれもホントに質が高い。食べ物も家具も、びよら邸の内装も素敵でした(*^^*)
シュパーゲル!この時期ならではの美味。
こんな太い子は日本では見られません!ジャガイモを付け合わせにしてもらいました。

ナントカというロシアのティーカップ。ロシア好きの私の為に
びよらさんが特別に出してくれたのに、名前を失念してしまったわ^^;

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美味しいものをたくさん頂き、お喋りにも花を咲かせ、ああ幸せ・・と、余韻に浸りつつこの記事を書いている最中に、まさにそのびよらさんからメールが届きました^^;
すごい偶然!引き寄せてしまったかも(笑)

この後の国立歌劇場へのお散歩の際に撮影した写真を色々送って頂いたので、お散歩編は後編といたします〜〜
(散歩についてまとめるつもりが、工事現場の実況中継のような作りに・笑)

140707 イマジン七夕コンサート ルネ・コロさよならコンサート

今でこそ某バス歌手一筋?!と揶揄されつつ、彼のファンサイトなんぞ作り、追っかけに忙しい(実はそうでもないけど)私ですが

元々オペラを聴き始めたのは「マイスタージンガー」の前奏曲から全曲入りしたのがきっかけ。そういう経路を歩んだ私にとって、ペーター・ホフマンやルネ・コロは(もちろん、お二人とも録画や録画でしか接したことはありませんでしたが)
入門時代のアイドルだったわけです。

ホフマンは残念ながら4年前に亡くなりましたが、彼よりも年上のルネ・コロは御年76歳、まだまだ現役。
え?まだ歌ってたの^^;とびっくりしましたが
「ローマ語り」が日本で聴けるのならば是非とも!と思い、滅多に出かけない平日夜のコンサートに行って参りました。

実は私、夫とドイツ旅行を始めた初期の頃にバイロイトに行ったことがありまして^^;
あの劇場の中にも入ったことはあるのです。(GWの時期でも見学はOKでしたので)

バイロイトの街のCDショップは、ワーグナー好きならよだれが出そうなあまたのCDがたくさんありましたけど、書籍も色々ありました。
その中に定価の4分の1くらい(だったと記憶・・)で投げ売りされていた、コロの写真集も持ってます^^;;;;;
(部屋の何処かの段ボールの中にあるはず・・近いうちに探し出して、ネタ写真 → 素敵な舞台写真をアップしてみましょうか)

その写真集の後ろの方に年表がありまして、+2004年に出版された自伝と合わせて、当時親しくさせて頂いていたネット仲間の方々とタイアップして、経歴をまとめたこともあったり・・ 

★★★こちら★★★ 10年近く前に作ったものですが。

・・ま、ネット始めた頃からこういうことは好きだったっちゅーわけです^^;

そういうことで、コロはちょこっとだけ、私にとっても特別なお方。そうそう、そういえばアレクサンダー・ヴィノグラードフがわっか〜〜〜い頃、なんかのコンクールに出場した時に、コロが審査員だったことがあったはず。20年近く前かな?
(…全てはヴィノグラードフに結びつく・笑 さすがヴァラリンのブログ?^^;)

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こほん。
前置きはともかく・・・とにかく、初めてのルネ・コロはやっぱり、ルネ・コロでした。
コロさんのお声は未だに世界最高標準、ということを知らしめた「ローマ語り」だったのではないでしょうか?帰宅途中にTwitterチェックしてましたけど、
これほど満場一致での絶賛、それも普段辛口で手厳しい批評の多い論客とお見受けしていらっしゃる方々でさえも絶賛なさっているのは、嘗て記憶にないかも。

頭は小さいけど胸回りの分厚さにびっくり。そして足は若いときと同じように、すらっと長いのですけど、歩き方は少しおぼつかず・・・
その辺にいるドイツのおじいちゃんだなあ・・という感じに見えましたが、

歌が始まるともうそこには、タンホイザーがひとり。

コロのタンホイザー、’96のハンブルク来日公演のビデオ映像(当時私はオペラ未満だったんですけど、年末の放送を夫がなぜか録画していて、私のオペラ開眼後に日の目を浴びた映像)をあきれるくらい何度も見返し、聞き返し・・・

その映像で初めて、タンホイザーという役が、若くて美しいだけの声、姿の歌手では体現できない何か・・・
言い方は悪いけど、棺桶に片足突っ込んでいるような形相で歌い、表現することこそ、この役の真の解釈なのだわ・・・と、しみじみ感じたものです。

その映像と同じ情景が、同じ空間で再現されている・・・まさにそういう感じ。あれがじかに聴けただけでも得難い体験でした。役が身に付いてる、もう職人技でしょう。

もうあちこちで言われていますが、それにしても凄い声量。年齢を重ねても、全く声量の衰えない歌手って稀にいらっしゃいますが、コロはホントにそのタイプで、
「年齢が残念・・ああ昔は凄かったのに」のではなく「今も凄いね」なのですね。

体感的にはコロが歌っている時はオケの音量が半分ぐらいに落とされているんじゃないか?!と思うぐらいの突き抜け感。あれって持って生まれたものなんでしょうね。常人がいっくら努力しても、達することのできない領域。

今回、開演前と幕間でいつもTwitterでお付き合い下さっている@kimonomamaさんとお喋りしたのですが、彼女の席は2階左のステージの真横の席。ここでもコロの声だけ突き抜けて聞こえたとのことですから、推して知るべし・・

惜しむらくは私の席の位置。張り切って1F前方を取ったんですが、逆サイド(=右手側)だったので、直接的に声を浴びることが出来なかったこと。左の同じ位置、もしくはもう少し後ろの方だったら、もっと凄い体感だったと思います。

後半のオペレッタのハイライトはもちろん「メリー・ウィドウ」!!
ダニロもカラヤン盤のCDを浴びるほど聴いてますから、絶対にダニロはテノールでないと嫌なのよ。その大好きなダニロを聴けたこと!
おまけに歌詞を一部日本語に変えて歌って下さるという粋な計らい。エンターテイナーとしても未だ超一流ですね。観客を楽しませる、感動させるツボを外さないですもの。

指揮の井﨑正浩氏は良かったと思います。ちょっと日本人歌手の歌のところでは、冗長に感じる所もナキニシモ・・でしたけど、オケもののピースではそういうことを感じさせませんでしたし。

まあもう、こういう時って何をどう言っても ヤ・ボ でしょ^^!
コロさんのオハコ、タンホイザーとダニロが日本で聴けた・・・一生の耳の財産になりました。
それだけで充分というものですわ!!

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プログラムとしては硬軟織り交ぜで理想的だと思いますが、
う〜〜、司会進行とか、曲の説明までご丁寧にあるとは思ってませんでしたので、予想以上に終演が遅くなり・・・
夜のコンサートではどうしてもシンデレラタイムが気になる、山奥暮らしの身にとっては、こういう「読めない」プログラムってちょっぴり厄介でもあります。

そして開演前と幕間でお付き合い下さった@kimonomamaさん、ありがとうございました(^^)こういうコンサートで一人だとちょっと寂しいと思ってたので、嬉しかったです。
次回は是非、新国マチネの時にもっとゆっくりお喋り致しましょう〜〜!

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イマジン七夕コンサート2014  ルネ・コロ  さよならコンサート

2014年 7月 7日(月)18:45開演(18:15開場)
会場:サントリーホール大ホール
出演:ルネ・コロ(テノール)、井﨑正浩(指揮)、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、小松英典(バリトン)、白川佳子(ソプラノ)、蔵野蘭子(ソプラノ)、城守香(アルト) 
ナビゲーター:山形由美、加藤昌則

夕飲み♪

画像も何にもないのが残念ですが;;
職場近くのビジネスホテルで、夏の時期はビアガーデンをやってます。去年の同じぐらいの時期に初めて連れて行ってもらったのですが、夕方5:30から制限時間は90分。
早番で終わったときは楽勝で間に合いますし、遅番の時の勤務時間終了の頃にはすでに出来上がっているという開放感がたまりません(笑)

そんなわけで、仲良しの同僚数名と一緒に、今日の仕事終了後、いそいそと行って参りましたわ!もう、ほんとに楽しかった〜〜〜!

モルツの黒ビールのジョッキ3本を、夕方の早い時間から空けてしまうなんて、なん自堕落。
会社の宴会って、強制されると全然面白くないですけど、
こういう少人数での自主宴会(笑)って、本音トークも聞けちゃったりして、なかなか愉快でもあります。

そんな感じで、7時過ぎには既にお開き。ジャンキーフードでお腹もいっぱいになったし(1)
主婦にとってはいいことづくめの夕飲みビアガーデンタイムでございました。飲んで帰宅するおじさん達の気持ちがちょっとわかった気になってます^^;

仕事が終わって5:30から気の合う同僚とビアガーデン。遅番での帰宅時間と同じ時間に、既に黒ビール3本で出来上がった状態ってのがめっちゃ解放感!
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 7月 3

今シーズン中にもう一度ぐらい、行っておきたいな♪

140528 ドン・カルロ@ベルリン・シラー劇場

いつ完成するのー?(笑)

現在改装工事中で、完成はいつになるのか全くメドの立っていない^^;ベルリン国立歌劇場に、私が初めて行ったのは2004年の7月。その時見たのが新演出だった【ドン・カルロ】でした。

この上演に接したことがきっかけで、この劇場に関心を持つようになり、今に至るわけですから、この 【ドン・カルロ】はいわば私の原点。
これを見ていなかったら、私がこんなにしげしげとベルリンに何度も足を運ぶこともなく、あの人(笑)にもあそこで出会うこともなかったでしょうから。

そんな思い入れのある、10年ぶりの 【ドン・カルロ】…

10年経ってもやっぱり優れた舞台だと思いました。前日の「ドン・ジョヴァンニ@ベルリンドイツオペラ」はごちゃごちゃ騒がしい舞台だったけど、こちらは本当にシンプル。あれは、違う意味でもやめられないんじゃないかしら。なんせ、テーブルと椅子だけで全幕通してしまうのですから…

シラー劇場のドンカルロ終了。10年前初めてベルリンに来た時に観たのがこのプロのプレミエ、怒号と喝采が入り乱れて本場の凄さを肌で感じた時。ミニマムの極みとも言えるシンプルな装置で登場人物の心理状態を伝える。10年経っても根っこは変わっていない。弦楽器の甘美な調べに何度も落涙。
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 5月 28

この演出には問題になる場面が一カ所あります。
2幕終了間際の異端審問の場面。舞台前方に、手足をロープでくくられ、(足のロープは、天井から吊り下ろされています)全裸の男女が数人横たわり、
途中で、異教徒達はガムテープで口を塞がれ、フィリッポの手下の男性達からガソリン?(灯油缶に入った液体)をかけられ、最後には逆さ吊りになってしまう…というところ。

プレミエの時はちょうど、米兵がイラクに駐留しイラク軍捕虜に対する虐待問題が勃発した時期と重なっていた為、時流に乗ったアイディアだとも揶揄されたり、逆さ吊りになる人たちがかわいそう、とか、残酷過ぎる、等、色々物議を醸してました。その為、2幕終了後は怒号と喝采が入り乱れて大騒ぎ。途中で帰ってしまう人もいましたし。

しかし、あれから10年。さすがにベルリンのお客さんももう、これしきのことでは?!驚きもしませんし、怒号も飛びません。ただ、やはり初めてご覧になったらしき人たちからは、何となく戸惑いの拍手が聞かれましたけど。

とにかく、当時はものすごいセンセーショナルだったと思います。センセーショナルとい言う点では、前日のDOBのドン・ジョヴァンニだって凄いと思います。その時のトレンドとでも言うのかな・・

でもやっぱり、このぐらいの年数が経ってみて、更に真価が伝わることもあると思いました。こちらは10年経っても、陳腐化してないと思います。今の流行とは明らかに一線を画していると思いますが、今観ても古くささは感じられませんでしたし。まあ、私の思い入れが深い故かもしれませんが。

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歌手も当時からフィリッポを歌っていたパーペを含めて、何度かリンデン→シラーで聴いたことがある人をはじめ、ゲストシンガーのカルロが大当たり。

確かファビオ・サルトリだったはずだけど、それにしては普通の体型(失礼^^;)だな〜〜と不思議に思い、
幕間で名前を確認したら、今年新国でドンホセを歌ったガストン・リベロでした。あの時は可もなく不可もなくと言う感じでしたが、カルロには適役。カルロは脆弱ではあるけど、タイトルロールですから、存在感が欲しいですもん。

ルネ・パーペのフィリッポだけが、10年前のプレミエ時と同じキャスト。あの時の印象を転記してみましょうか。全文は→→→

フィリッポを歌ったパーペ氏。この劇場の看板バス歌手でもある彼ですが、彼は新しい、現代のフィリッポ像を作り上げたと思います。あくまでも冷酷に、冷たく、クールな感じで、そのくせ弱さも露呈する・・ 
演技の面では、カルロから首元にナイフを突きつけられた時の表情と、『独り寂しく眠ろう』の前の、後味の悪さの『歌ってない時の』表現が特に見事でした。 歴代のフィリッポ歌いに比べると、ちょっと音域が高いかな?と思うのですが、硬質の声と現代的な歌い回し+役作りがよく合っていて、聴き応え、見ごたえ充分でした。遠目で見ると、若き日のF=ディースカウ氏に何となく似てるような気が(^_^;)スーツもよくお似合いでした^^

…あれから、パーペは何度フィリッポを歌ったのかしら?
ここ数年、彼の歌唱は以前よりも力が抜けた感があって(声のピークが過ぎているんじゃないか?とも耳にしますが)私は悪くないと思います。
でも、あの時はエボリとの濡れ場も、やりきれなさでいっぱい感アリアリだったのが、
今回は…枯れた男の哀愁が感じられました。そこに時の流れを感じた次第です。

ロドリーゴを歌ったアルフレード・ダザ(来年5月の新国「椿姫」に出演予定。新国のプロフには「ベルリン・ドイツ・オペラのアンサンブル・メンバー」と記載されてますが、シラー劇場(=ベルリン州立歌劇場)の間違いだと思います)も何度か聴いてますが、
なりふり構わない系の歌いっぷりが、意外とこの役にマッチしていて、特に辞世の歌のところではウルウルしてしまいました。新国では多分、彼の声は良く響いて聞こえるんじゃないかしら?

もう一人、意表をついた大当たりで、終始ウルウルさせられてしまったのが、エリザベッタを歌ったアンナ・サムイル。
彼女も何度も聴いているんですが、ほんとにあか抜けなくて、声だけは大きいんだけど歌が大味だし、映像で観たタチヤーナなんかはまだ良かったけども、
年末にTV放送されていたスカラ座の「かみたそ」でのグートルーネには辟易してしまい、今回もどうなんだろうーー;と殆ど期待してませんでしたが…

歌の未熟さが決してマイナスにはならない(と私は思っている)エリザベッタという役には良く合ってました。パーペとのコンビネーションも良かったですし、相対するカルロへの未練タラタラ感も巧く表現していたと思います。
エリザベッタの4幕冒頭のアリア「世のむなしさを知る神よ」で落涙したのは、初めてです。その場の雰囲気にも惑わされてしまったかもしれませんが。

逆にちょっと、ちょっと…と思ってしまったのが、エボリを歌ったマリーナ・プルデンスカヤ。超スレンダーで美人、黒いタイトスカートにハイヒールが良くお似合い・・・なのに、身のこなしが悪すぎます;;
この演出、テーブルが舞台になっているだけに?!食事のシーンが冒頭と2幕の異端審問のところで出てくるんですが、

エボリはちょうど、テーブルの短い部分に座っているので、客席からだと彼女の横からのお姿が見えるわけです。
その角度からだと食べるときの仕草が、あまりにも品がなく見えてしまい
(テーブルに顔を近づけて食べ物を迎えに行ってしまうのは、あり得ないと思うんですが、誰も指導する人がいなかったのかしら><)
一気に引きました・・・;;

しかもアンナ・サムイルがビックリするほどエレガントに変身していたので、尚更彼女の野卑な仕草が目についてしまいました・・・
いくら美人で歌もそこそこ歌えても、あの身のこなしでは魅力が半減しますよ。。。

オケには満足。プレミエ時のファビオ・ルイージ程ではないけど、イタリア人らしいキレで上手くドライブしてました。甘美な調べも随所に感じられ、落涙することも多かったですし;;
もしかしたらここのオケは、この作品とはとりわけ相性がいいのかもしれません。

で、まあ、これに尽きるということです↓

久々にリンデンらしさを感じた。ちょっと大変な旅程だけど、ベルリンに来て本当に良かった。友達とも沢山話せたし、充実の1日。明日(今日)は移動日だけど、本当にちゃんとたどり着けるか不安(>_<)
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 5月 28

幕間のブレッツェル&アプフェルザフト。
シラーのブレッツェルはバター入りで激ウマ!

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2014年5月28日
ドン・カルロ@ベルリン・シラー劇場 1F6列目中央で鑑賞

MUSIKALISCHE LEITUNG Massimo Zanetti
INSZENIERUNG Philipp Himmelmann
BÜHNENBILD Johannes Leiacker
KOSTÜME Klaus Bruns
LICHT Davy Cunningham CHÖRE Martin Wright

PHILIPP II. René Pape
DON CARLO Gaston Rivero
MARQUIS VON POSA Alfredo Daza
DER GROSSINQUISITOR Rafal Siwek
EIN MÖNCH Jan Martiník
ELISABETH VON VALOIS Anna Samuil
PRINZESSIN EBOLI Marina Prudenskaya
TEBALDO Sónia Grané
STIMME VON OBEN Adriane Queiroz
GRAF LERMA | EIN HEROLD Stephen Chambers

なかなか先に進めずにいます(^^;

今回こそはさっさと旅行記を書いて・・と思っていたんですけど、
10日前に★ここ★でちょっと触れた、主人の叔母が亡くなりました。

肝臓がんが見つかってから、闘病生活は僅か2ヶ月。あっという間に旅だってしまいました。86歳でしたから、天寿を全うした…といえばそうなんですけど。
叔母とは主人と結婚してからの20年弱のお付き合いでしたが、色々ありましたけど、
やはり、身近な肉親の死は悲しいです。天国で安らかに眠れますようにと願ってやみません。

叔母は独り身だったので、主人の実家(=叔母の実家にも当たる)の近くに一人暮らししていたんですが、
葬儀の手伝いやら片付け、その他諸々のすべきことを、主人の兄姉たちと相談しながら
一つ一つこなして。

慣れないことの連続で、私も主人も疲労困憊、葬儀から一週間経過した今でもまだ何となく、疲れが残っています。

そして、こんな時に限って(^^;
ヴィノグラードフのスケジュールも、色々追加事項が重なったりとか
来日公演の切符も先行販売が始まったりとかで、もうもう、心が忙しくって;;
彼氏が早く夏休みに入ってくれないと、私もゆっくり旅日記が書けませんわ^^;

そんな中、ツイートばっかりに走っていたんですが、やっぱりもっと落ち着いてモノは書くべきだと、つくづく思う今日この頃。
手書きしたい〜〜と思って、万年筆買ってきたりとか(笑)私も色々試行錯誤(=右往左往^^;)しています。

というわけで、7月に入ったらもう少し更新できるかな?と思ってます。
待って下さっている方もいらっしゃいますし(ありがとうございます〜!)
自分の為にも、なんとしても書き上げたい旅の記録ですので、今暫く時間を下さいませ。

良い週末を:)))

140527 ドン・ジョヴァンニ@ベルリンドイツオペラ

ヘルシンキを出発するのが20分ほど遅れた為、ホントならば18:00ちょっと前に到着するはずが、
テーゲル空港に着いて空港を出たのが午後6時25分過ぎ。7時からの開演に間に合うかどうか、微妙だな~~と思っていたのですが、
タクシーで15分ほどの距離にあるドイツオペラ、素晴らしすぎます!
定時で飛んでいてもギリギリになるのはわかっていたので、ドイツオパーに一番近いホテル ibis Styles Berlin an der Oper 
を予約しておいて正解。チェックイン→着替えて→走って400mほどの、はす向かいのドイツオパーに着いたのが5分前。

チケットも、そのときの状況にあわせようと思って買っていなかったので、滑り込みで窓口に駆け込みました。

上の方の安い席でもいいかな・・と思ってたのですが、せっかく来たのだし、上から2ランク目の72ユーロの席で空いているところを教えてもらうと、平土間の13列目の左から7番目なんかどう?と勧められ、その席を購入。

クレジットカードで決済してもらうと「あら!あなた前にも何回か来ているのね!!」と、窓口の女性に言われました。以前はネットでチケット購入したんですが、顧客情報、残っているのね(^^;
「はい、急いでね~~!」と言われて走って席へ向かったものの、うろ覚えなので該当の入り口がどこなのかわからず、結局係員の男性を捕まえて、教えてもらいました。
13列目に辿り着くと、端から5番目辺りに一人男性が座っていて、その向こう側2席が空いていたので「ああ、あそこが私の席ね」と思ったんですが、ギリギリの時間に駆け込んで「すみません~~」と行くのもなんだなあと思い・・
とりあえず一番端に座って、もし後から本来ここの席の人が来たら、動けばいいか、ということに^^;
いやはや、慣れって恐るべし。こんな綱渡り的なこと、観劇旅行を始めたばかりの頃には絶対にできなかった荒技です。
この劇場の平土間で見るのは、かれこれ10年ぶり・・かな?2004年の年末に、ここに初めて来た時には、ホテルのコンシェルジュに取ってもらったので、確か前から6列目辺りの真ん中だったとおもいます。でもその時どう見えていたのかは全く記憶に残っておらず;;
その後数回とも、全て上の方から見ていたので・・
この劇場、視界はどこに座ってもそれなりにいいんだな・・と思いました。上の方が結構快適なので、上からばかり見てましたけど、
平土間でも傾斜がしっかりついているので、ちゃんと全体が見渡せます。そういうわけで一番左端からでしたが、見切れる所も殆どありませんでしたし、視界のストレスは殆ど感じませんでした。
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この演出は2010年(だったかな?)に新演出され、プレミエ時に舞台上の事故により、ダンサーの一人がが奈落へ落ちて亡くなった・・という、曰く付きの舞台。舞台写真を見ても殆どモノトーンで暗いし^^; まあ、見てもあんまり楽しい演出でないことは、ある程度織り込み済みでした。
タイトルロールは、プレミエ時にもタイトルロールを務めたイルデブランド・ダルカンジェロ・・・のはずだったんですが、急病によりキャンセル。
私は一度も当たったことがなかったですし、今回楽しみにしていたので残念でした。
彼は前日の「ファウストの劫罰」のメフィストも歌う予定だったんですが、この期間の公演は全てキャンセルし、休養に充てたとのこと。大事ないといいのですが・・
代役はMark Stone。初めて名前を聞いた若い方でしたが、ハイバリの美しい声で、難しい演技もこなしながら、体当たりでよく頑張っていたと思います。彼に関しては充分満足できました。
(5月27日のみ彼が代役で、後の公演はカルロス・アルバレスが歌ったとのことですから、それを知ってしまうとちょっと残念・・;)
では、ダルカンジェロやアルバレスが歌っていたらこの舞台の印象が変わったのか?と尋ねられたら、それはNO!でしょうね。
結論から言うと、大嫌いなタイプの演出。意味不明で暴力的でちっとも美しくなくて。
確かにキケンもいっぱいで、こりゃ死者が出ても不思議じゃないわ・・とハラハラしながら見たシーンも多数。特にドンが地獄落ちする直前の、騎士長とのやり取りとところなんかは、
ドンとその分身?手下?(これがまたよくわからない・・^^; ドンが歌っている時には、常に何人かの分身がつきまとっていた。これがダンサーの役割)
が、幅の狭いテーブルの上に多数乗っていて、癇癪持ちのようにぶるぶる震えたり、悶絶しながら互い違いにそれらが上下する(多分、5~6mは上下していたと思う)もんですから、見てて怖かったです;;
…事故があっても、この辺の演出は手を抜かないわけね(^^;
舞台上に黒いゴミ袋が散乱しているシーンがあったんですが、あれは一体何だったのか??? ドンが途中で、客席にイエローカードを一枚ずつ放り投げるんですが、あれも一体何??
SMプレイっぽいところもあったり
(ドンが上半身裸で、鞭を振り回しながらSっぽい性格を醸し出している・・ってのも、新しい解釈のようでいて全く新しくはないと思うのよねーー;)
半裸の男性達が沢山出てきて、大きな円錐状のものを汗だくになりながら押し回したり・・なんか、強制労働みたいで嫌だわ~~と思ったり。

唯一面白い!と思ってクスクス笑ってしまったのが、石像とドン&レポレッロのやり取り。石像は客席(平土間の10列目よりかは前辺りの、真ん中辺りと推測)から二人に声をかけ、ドンとレポレッロはせり出し舞台を歩きながら、二人で懐中電灯で探す・・というくだり。
これは効果的だったと思います・・が、実はこれ、嘗て心酔していた(笑)ベルリン国立歌劇場の「コジ」でこのアイディアはやっているんですよね・・

そんなわけで、なーんか、どっかで見たことのあるような演出の切り貼りで、既視感もアリアリね・・ふーん・・と思って見ていたんですが、最後の最後でどんでん返し。
ドンが死んだあと、ドンと分身、そしてレポレッロが、むくっと起き上がって、舞台後方に下がって行く。音楽はそこで終わり。
・・・つまり、ドン亡きあと、残りのメンバーで歌われるべき重唱をズバッとカット。最初、戸惑い気味にぱちぱち・・と聞こえた拍手が、あ、そういうこと?と気がついた後では、怒濤の拍手に変わりました。
はあ~~~なるほどね・・そういえば、途中の重唱部分(ドンに変装させられたレポレッロが皆にばれて袋だたきに遭う所)で思いっきりブーが飛んだんですが、あれ(重唱としての体を成していなかったといえばいなかったのでね・・;)下手だからブーしたの?と思ってたんですが、
もしかしたらあのお客さんは、既にこの演出を見ていて結論を知っていたので、重唱そのものに対してのブーだったのかもしれない・・とも、思ったわけです。
カーテンコールでの一番人気は、レポレッロを歌ったアレックス・エスポジート。まーよく動くこと動くこと。
「カタログの歌」は腹筋に腕立て伏せしながら歌うわ、舞台の端から端まで全力疾走しながら歌うわ、それはそれはすばしっこい。よく体力あるわね~~と感心することしきり。
で・も・ね。
私はオペラを見に(聞きに)劇場に来ているわけです。歌付きのアクロバットが見たいわけじゃないの。
オペラはクラシックですから、その枠…というか、ボーダーラインが私の中にあるんです。歌い崩したり、♪を飲み込んだり、過剰な表情付けは、特にモーツァルトでは御法度でしょう・・
私のその枠を、彼は完全に超えてしまっています。
演出家の難しい要求によく応えていると思いますけど、大げさに動くから演技達者だとは私は思わないのです。ゴメンなさいね~
そんなわけで、もしかしたらその場にいた中で、一番冷めた目で彼を見聞きしていたのは私かも・・
でも、お客さんは彼に大喝采を送る・・巷での評判も上々ですから、あーそうね、私の頭が固いのね・・ということですわね 😛
この劇場、嘗てはフィッシャー=ディースカウ、ヨーゼフ・グラインドル、ワルター・ベリー、エリザベート・グリュンマー+指揮はカール・ベーム等の綺羅星メンバーでドンジョやってたのよねえ・・そこからすると、随分遠くに来ちゃったもんだなあ・・などと(実際に見たわけでもないのに^^;)妙な感慨にふけっておりました。
もしかしたらまた新しい50年後に、もっともっとぶっとんだドンジョをこの劇場の片隅で見ながら、
今の私のように「嘗てからすると、随分遠くに来ちゃったもんねえ・・」と思いを馳せている日本人女性がいるかもしれません(笑)
その頃には、日本ードイツ間がコンコルド並みの超高速飛行機で、2~3時間で移動できちゃってたりして。
でも、良くも悪くもこれが今のオペラ界のトレンドであるのは事実。良いか悪いか、好きか嫌いかは別にしても、
お客さんの反応の良さを肌で感じましたし、確かにこういうタイプの舞台は、日本ではまず味わえないと思います。
そういう意味では色々イラつくことや、頭を抱えてしまうところもあるけれど、満足の行く舞台。やはり到着日に無理してでも見た甲斐はありました。
幕間にはブレッツェル&アプフェルザフト。そして終演後は近くのスーパー”Kaiser’s”でビールとチーズをちょこっと買って帰り、
正しいベルリンの夜の過ごし方?!を満喫して、お部屋に戻ったのでした。

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2014年5月27日
Besetzung
Musikalische Leitung
Inszenierung
Bühne
Kostüme
Chöre
Choreographische Mitarbeit

Don Giovanni
Donna Anna
Don Ottavio
Der Komtur
Donna Elvira
Leporello
Masetto
Zerlina
Chöre
Orchester