大西さんが!
栗東(滋賀県)に来るですと?!
という情報を入手し、行って参りました。そんなに遠くないのよw(1時間半くらい
京都から栗東まで30分くらいだし、奈良からの時間をプラスしても知れてます。
座席数200の小ホール、全席自由席でしたがほぼ満席。まぁまぁ早めに並んだ為、隅っこの席を確保。殆どが地元の方で超アウェー感アリアリでしたが、いいんだ!歌を楽しみたい気持ちは一緒よ。
実はこのリサイタル、プログラムも事前に発表されていませんでしたが、こんな感じです。
プログラム:
ヘンデル:《セルセ》より「オンブラ・マイ・フ」
カリッシミ:「勝利だ、我が心よ」
ラヴェル:ドゥルネシア姫に想いを寄せるドン・キホーテ
”ロマネスク風の歌”
”叙事的な歌”
”乾杯の歌”
リムスキー・コルサコフ:「オクターヴ」
ラフマニノフ:「夢」
「春の流れ」
Intermission
高田三郎:「くちなし」
中田喜直:「悲しくなったときは」
小林秀雄:「落葉松」
モーツァルト:《フィガロの結婚》より
「お踊りになりたければ」
「もう飛ぶまいぞこの蝶々」
「準備はすべて整った」
ヴェルディ:《椿姫》より
「プロヴァンスの海と陸」
ロッシーニ:《セヴィリアの理髪師》より
「俺は街の何でも屋」
アンコール
琵琶湖周航の歌
ウエストサイドストーリー:「マリア、マリア、マリア」
栄冠は君に輝く
ピアノは筈井美貴さん。
字幕&対訳がないのはキツくないか?!と思ったけど、要所要所でご本人がマイクを持ち、曲について簡単な解説をして下さるお陰で、そこまで置いていかれる感じはしなかったのではないでしょうか。
大西さんのリサイタルを聴くのは2度目。前回は2023年のびわ湖ホールでしたが、その時も確かドン・キホーテを歌ってらしたような記憶が…と思ってましたが、あの時はマスネのドン・キショットからでした。

ロシア歌曲を持ってきて下さったのは嬉しかったですね。「春の流れ」は原題を直訳すると「春の水」ですが、雪解け水がブワ〜〜〜っと流れる感じのピアノがまた素敵でした。
後半は日本歌曲から。改めて日本語で聞き取れることのありがたみを感じました。ドイツ人がドイツ歌曲を、ロシア人がロシア歌曲を聴くとこういう感じなのかと、変なところで感心したりして。
本領発揮はオペラでしょう。「フィガロの結婚」のフィガロは、おそらく「理髪師」のフィガロとの兼ね合いで選択なさったのだと思いますが、彼の本来の持ち味は伯爵かなぁという気がします。もちろん、フィガロも上出来でしたけどね。
「プロヴァンス〜」はまあ、ヴェルディのバリトンを目指す以上は避けて通れないアリアです。フレージングも無理なく繋いでますし、ヴェルディに向いていらっしゃる、と思います。
アンコールは普通では考えられないような(笑)曲が入ってます。最初の琵琶湖周航の歌は、滋賀県に因んだ曲を…ということで、急遽、前日に決められたとか。
「皆さんもご一緒に🎵」と仰ってましたし、そこかしこで皆さんちゃんと歌っていらっしゃるのがすごーい!(滋賀県民じゃないので、アウェーの私は聴く専でしたよ)
2番目の「マリア〜」は、びわ湖でのアンコールでも歌われたので、来るだろうと予想していました。もう余裕ですよね。
3番目はまさかの「栄冠は君に輝く」そうです、甲子園で行われる夏の高校野球の大会歌です。なんでもご家族が高校野球と縁が深いそうで。こちらも皆さんもご一緒に🎵コースでしたが、これは私でも一部歌えました^^
楽しいトークも随所に挟んで頂き、小さなホールで親密度の高い、贅沢なリサイタルでした。
また関西にもきて下さいね。
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