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映画「黒い瞳」を観てきました

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’87旧ソ連とイタリアの合作の4K修復ロングバージョン。往年のイケおじ、イタリアの名優マルチェロ・マストロヤンニが実にいい加減だけど、なんだか憎めないイタリアの初老男を演じております。

チェーホフの「子犬を連れた奥さん」をモチーフとしているとのことですが、いや、あのワンコ、可愛いけど子犬としてはデカくない?!

夫は37年前の劇場公開時に映画館で見ているとのことで、その時には「ちゃんと子犬に見えた」そうですけど^^;

監督はニキータ・ミハイロフ。ロシア人から見たイタリア人って、こーいうことなのかなぁ?マストロヤンニ演ずる主人公のロマーノと、シルヴィア・マンガーノ演ずる奥さんとの激しい罵り合いの場面とか、妻と妻の母がうだつの上がらない妻の夫をイビったりとか、まぁーーーイタリア人のお喋りのうるさいこと^^;

(途中でイラッとしたぞよ…なぜ男でもああも喋るの…💧)

そしてなんといっても、終盤でのイタリア男(ロマーノ)とロシア男(パヴェル)の、女性観に対する考え方の違い!!!

イタリア男の不誠実さと、ロシア男の愚直さよ〜〜〜!

随所に流れるオペラからの抜粋(セヴィリアの理髪師、カルメン、アイーダ、コウモリ等)にもニヤリとしましたし、

ロマーノがアンナを追いかけてロシアの彼女の屋敷で再会した時の、追いかけっぷりやら、彼女が手紙(ロシア語で書いている為、彼はその内容を理解する為にかなりの時間と人手を費やしている)を書いて彼のもとを去ったり、彼女と再開して屋敷の中を追っかけ回したエピソードには、プーシキンの「エフゲニー・オネーギン」のオマージュでは?!という思いがよぎりました。

久しぶりに「アンナ・カレーニナ」を読み返したくもなりました

何より、ロマーノがロシアを彷徨っている時のロシアの雄大な景色や、ロシア人の歓待の様子、環境破壊を憂えるロシアのタフガイなどなど、ロシアみが溢れていて、ニヤリウルリ、でしたわよ。

40年近く前の名画ですが、こういう形で劇場公開してくれて良かったです。映画はやはり、映画館で見ると集中できるわぁ。

もう少しスクリーンが大きければ良かったけど。
京都シネマでは6/19まで。

数年に一度のスパンで見返したい映画かも。マストロヤンニの「ひまわり」もまた観たくなりました(あれの方がより辛いか💧)

参考に

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この記事を書いた人

通称ヴァラリン。モットーは【チャーミングなオトナのオンナ】

還暦の足音が聞こえ始めた主婦です。
オットの定年退職を機に、2017年10月に神奈川県から奈良と京都の県境にお引っ越しして8年目。
老母のゆる介護をしながら2024.10-2025.4近畿大学科目等履修生として、司書資格取得しました。

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