失礼ながらあまり期待しないで足を運んだんですが、面白かったです!
私の大好きな(DVDにもなっている)ベルリン国立歌劇場のドリス・デーリエ演出に通じるポップな演出、藝大の大学院生のソリストさんたちもそれぞれ、よく役を研究していたと思います。
(アルフォンゾはもう少し頑張って欲しかったかな^^;)
おかしかったのが、これまで外国人が演じて来た実演や映像を観ていても全然ピンと来たことがなかった場面;
2幕で姉妹と男どもが真面目に相対して「あの・・いいお天気ですね」「・・・ええ」と会話を交わす場面ですが、絶妙の間があって^^;
なんか、合コンとかでこういう気まずい場面あるある〜〜!的な感じで、これって日本人ならではの間合いかも、と納得したり😁
それにしても、最近の若い人たちは演技も自然になりましたね〜〜男女が身体をくっつけあってのラブリーな場面も「観てて恥ずかしい・・」とかいうこともありませんでしたし。
特にフェランドとグリエルモは、背も高くて見た目も悪くないですし、もう少し身体に厚みが出てくれば、声にも厚みが出てくるんじゃないかな・・
この作品、上手い歌手が歌えば面白いかというとそうでもなく、何がうまく作用するのか、その時の演出とか間合いでもかなり印象が変わるので、そういう点では申し分のない公演でした。
文部科学省国立大学機能強化事業「国際共同プロジェクト」
藝大オペラ 第62回定期公演
W.A.モーツァルト コシ・ファン・トゥッテ
台本/L.ダ・ポンテ
イタリア語上演・字幕付き
指揮/村上 寿昭
演出/ミヒャエル・テンメ
◆第1日 2016年10月8日(土)
Cast
フィオルディリージ:平野 柚香
ドラベッラ:中山 茉莉
グリエルモ:栗原 峻希
フェランド:川上 晴央
デスピーナ:横山 和美
ドン・アルフォンソ:湯澤 直幹
合唱:東京藝術大学音楽学部声楽科3年生
管弦楽:藝大フィルハーモニア(東京藝術大学管弦楽研究部)