【GW直前レビュー】奈良国立博物館「超 国宝―祈りのかがやき―(前期)」混雑状況と見どころ
2025年5月2日に奈良国立博物館で開催中の「超 国宝―祈りのかがやき―(前期)」を観覧してきました。
GW直前の平日の午後でしたが、会場は多くの人で賑わっていました。
この記事では、チケット情報や混雑状況、そして特に印象に残った国宝についてご紹介します。
チケット情報と混雑状況
観覧日:2025年5月2日午後13:30〜15:00
チケット:夫は奈良博メンバーシップ会員の為、特典で入館。
私はオンラインで「高大生」チケットを購入。QRコードが発行される為、入館時に学生証を係員に提示し、QRコードをかざせばOK。
待ち時間:なし
15:00に退出した時には、当日券売り場は並んでいました。
この先GW中はもっと混み合うでしょうから、オンライン購入をお勧めいたします。
GW前の平日最後のチャンス。午前中は大雨だったため、客足も鈍いだろう…と午後から入館しましたが、待ち時間こそなかったものの、中はかなり混雑していました。
展覧会あるあるで「入り口付近は混んでいるけど、中に入って仕舞えば許容範囲」との事前情報を散見していましたが、どの部屋もそれなりに混んでました。
前期展示の目玉!法隆寺百済観音!中宮寺菩薩半跏像…は後期展示
展覧会のメインビジュアルには、法隆寺の観音菩薩立像(百済観音)と中宮寺の菩薩半跏像(伝如意輪観音)が大きく掲載されており、「この二つの国宝を同時に見られる!」と期待していたのですが、残念ながら中宮寺の菩薩半跏像(半跏思惟像)は後期(5月20日〜6月15日)のみの展示とのことです。
GW中に半跏思惟像を目当てに遠方から来られる方は、直接中宮寺へ行かれることを強くお勧めします!
見逃せない!前期展示の国宝たち
今回の展覧会では、普段それぞれの寺院に安置されている貴重な国宝が一堂に会しており、見応え十分です。
重源上人坐像(東大寺)
東大寺の秘仏であり、年2回の開帳時以外に見られる貴重な機会です。重源上人の厳しい表情が印象的で、心を揺さぶられます。前期・後期を通して展示されています。
以前、東大寺のご開帳に訪れた際に夫が書いてくれた記事もぜひご覧ください。(運慶作という説もありますが、夫は快慶作推しです!)
菩薩半跏像(如意輪観音像)(京都・宝菩提院願徳寺)
普段はアクセスが難しい宝菩提院願徳寺の菩薩半跏像を間近で見られる貴重な機会です。前期・後期を通して展示されています。
大日如来坐像(奈良・円城寺)
若き日の運慶のデビュー作とされる大日如来坐像。普段は車でのアクセスが中心となる円城寺の仏像を、奈良博で見ることができます。前期・後期を通して展示。
2017年の東京国立博物館「運慶展」で圧倒的な存在感を放っていた仏像です!
もしこの二体(菩薩半跏像と大日如来坐像)が並べて展示されていたら、衣紋の表現の違いがより際立って感じられただろうと思います。
五大尊像(不動明王、降三世明王、軍荼利明王、大威徳明王、烏蒭沙摩明王)(岐阜県・来振寺)
岐阜県大野町の来振寺所蔵の仏画。前期のみの展示で、残りあと4日です!お寺で見るよりも近くでじっくり鑑賞できると思います。
京都・醍醐寺にも同様の空間があります。
両界曼荼羅(子嶋曼荼羅)(奈良・高取町・子嶋寺)
高取町の子嶋寺に所蔵されている曼荼羅。普段は公開されていない可能性もあり、博物館で鑑賞できるのは貴重な機会です。迫力のある曼荼羅でした。こちらも前期のみの展示で、残りあと4日です!
おまけ:病草紙(京都国立博物館)
「いろいろな病気や奇形に関する説話を描いた絵巻の断簡」とのことで、結構シュールなタッチの絵巻ですが国宝です。
前期のみの展示で、残りあと4日!
まとめ
国宝がこれでもかと押し寄せてくる、まさに「超 国宝」という名にふさわしい展覧会でした。前期・後期で展示品が入れ替わるものも多いため、目録のチェックは必須です。
前期でも貴重な展示を見ることができましたが、中宮寺の菩薩半跏像を見るためにも、後期にもぜひ足を運びたいと思います。
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