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今年もありがとうございました

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あっという間に年の瀬。みなさまいかがお過ごしでしょうか?

今年は個人的にはとても変化のあった一年でした。
前年末に体調を崩してスーパーのサービスカウンターを半年あまりで退職。次の仕事を見つける前に遠征しておこうかな…と思いたって、1月末〜2月上旬は初のNY・MET詣で。アメリカへは2016年以来の訪問でした。

NYもMETも、自分には縁のない場所だと思っていました。もののわからないおハイソな人々が集い、自分には居心地の悪いところだと思い込んで敬遠してましたが、アメリカならではの都会の整然さと適度な猥雑さが心地良く、物価が高いことを除けば好きな街の一つに加わりました。

METも然り。巨大だと思っていたハコは体感としては意外とそうでもなく、でも歌手の声を選ぶハコだな…とつくづく。それは必ずしも声が大きければいいというわけでもなく、声量小さめかな?と思う歌手でも、適切な歌い方の歌手ならちゃんと聴こえるし、力任せに歌うだけでは全く聴こえてこない。怖い劇場だと思いました。

NYから帰った後、なんとなく観光に携わる仕事がしたいな…という気持ちになり、目に留まった求人広告は奈良市内の旅館のフロント兼事務の仕事でした。恐る恐る応募して面接に出向いたら、社長(女将)と意気投合してめでたく採用。増え続けるインバウンドのお客様への対応も任され、この歳で初めて本格的に仕事で英語を使うことになりました。

仕事を始めて10カ月ほどの間に様々な国の方をお迎えし、世界は広い、そして世界の英語は本当に様々だと実感。喋る方はまだまだ改善点大有りですが、メールや予約サイトでのメッセージ機能などで受ける英語の問い合わせなどでは(元々書くことが好きという)自分の本領⁈を発揮できる分野のおかげで社長始め上司や同僚、ひいてはレビューサイトでお客様からも褒めて頂き、嬉しく思ってます。家族からも転職して良かったと言われてます(笑)

ま、職業柄年末年始も普通に働いていますけど(笑)
その分、12月の閑散期ではお休みを取らせて頂くこともできましたし。拘束時間は今までの仕事よりもうんと長くなりましたが、おかげで楽しくお仕事させていただいてます。

プライベート(=アレクサンダー・ヴィノグラドフの追っかけ活動)でも怒涛の一年でした。
1月末〜2月頭のNY(MET)でのカルメン。アラーニャとの共演、そして久しぶりにエスカミーリョを聴いてみるチャンスだなと思い切ってMETまで。3回観られたことと、3月のライブビューイングでは、自分が実際に観に行った公演をスクリーンでもう一度観る・・・というチャンスにも恵まれました。

そしてまさかの!5年ぶりの来日は8月の松本のセイジ・オザワフェスティバルでの「エフゲニー・オネーギン」
ファビオ・ルイージが指揮するということだけでも欣喜雀躍していましたが、グレーミンで来日!ロシアもの!大好きなオネーギン、しかも共演が数年前から密かに注目していたアンナ・ネチャーエヴァがタチアーナということだけでも盛り上がってましたが、蓋を開けてみると、タイトルロールが二転三転するというアクシデントのおかげで、アメリカでご活躍中の日本人バリトン・大西宇宙さんの日本オペラデビューにも立ち会うことが出来、素晴らしい公演に全公演通えたことは、私の観劇人生の中でも最もきらめく思い出の一つに数えられると思います。

ヴィノグラードフの出来も最高によく、あのアリア一曲だけで舞台をさらってしまうほどの評判を毎回取れたのは本当に嬉しく、長い間応援してきた甲斐があったなあ・・としみじみ。そして彼も、ルイージ始め素晴らしい共演者と仕事ができたことを、本当に喜んでいました。
この公演の最終日は、私のヴィノグラドフ鑑賞50回記念でもあり、それが日本で、好きな作品好きな役で達成できたことも嬉しかったです。

そして12月。閑散期とうまいこと重なった「ドン・カルロ」数年前からフィリッポを手がけるようになったヴィノグラドフが今、最も面白い役の一つにあげていること。彼はデビュー当時からずっとこの役を目標にしていたことで、とても思い入れの強い役を一度実演で聴いてみたかったので、思い切ってアテネまで行ってきました。
演奏自体が自分にフィットしたかどうか?には残念ながらNo・・・と言わざるを得ないんですが、彼のこの役に対する思いはひしひしと感じられましたし、行ってみないとわからないこともたくさんありましたから、行けて良かった、聴けて良かったと思っています。まだ感想書いてないんですけどね^^;

そんなわけで、公私ともに思いっきり充実していた2019年・・でしょうね。一年に3回も違う時期にヴィノグラドフが聴けたことはこれまでで最高の回数でしたし、ちょっと聴きすぎ、会い過ぎ(笑)

ブログはせめて月に一度は更新したいと思っているんですが、この分では開店休業状態になりそうだなあと思いつつ、たまには長い文章を書いてみたいという気にもなりますし(旅行記もまとめないと・笑)
来年はもう少し書けるといいな。ヴィノグラドフのファンサイトも更新しないとw

2019年もいろいろとありがとうございました。
来たる2020年はこれまた節目の一年になりそうですし、新しい年がみなさまにとって素敵な年となりますよう
お祈りしております。

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