またまた夫君の代筆でございます(笑)
當麻寺、久しぶりに行きましたが奈良市内の(もっと)著名なお寺に比べると
一般的にはまだまだ知名度も低い(と思われる)ので、集まった方々はほとんど地元の年配の方々かな〜〜という感じでしたが
ヘルメット被って工事現場に入れてもらえて、間近で柱とかみられて面白かったです!!
(この手の現場公開は、こっちに住んでいると色々見られるので有難や〜〜)
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当麻寺の三重塔、西塔が修理中で特別公開されているので行ってきた。
塔の東側に足場が築かれ最上階まで行ける。
足場と言っても幅3メートルもあろうか、立派な板敷きのスロープがジグザクに設置され、
我々はそこを行ったり来たりして上り、塔の軒先や、内部を子細に見ることが出来た。
最上部では相輪が間近に見え、舎利容器が収められた部分も近くで確認出来た。
この塔の心柱最上部に舎利容器が収められている。
普段は下から見上げるしかない。
何でも690年の舎利容器だそうで、少なくとも鎌倉時代には既に収めてあったとの事。
飛鳥時代末期に作られ、その後この塔の心柱最上部に収められ、多分千年以上そこに存在し続けた。
この塔は平安初期の建物なので、創建時に収められたとすれば、千二百年になる。
当麻寺に参詣した各時代の貴族や僧侶は勿論、少し遠くで作業していた農民達もこの塔を眺めたのだろう。
途轍もなく長い期間、昼も夜も誰の手も届かない塔の上部に存在し続け、
多くの人々の視線が向けられた貴重な舎利容器だ。
今この塔の相輪の間近で平野を見下ろすと、自分が何か特別な時間、空間に置かれている気がしてくる。
工事期間なので初重の四仏はお寺に保管されているとの事で、今回見ることは出来なかった。
創建時のものなのか、どんな四仏なのか興味はあるが、情報がない。
修理は2020年に終わるので、その時に公開してくれるだろうか。
P.S.当麻寺東塔は舎利容器無しだと思うが未だ確認出来ず。