大混雑!奈良国立博物館 特別展(後期)2025 – 大混雑でも見逃せない国宝とチケット購入のコツ
https://valencienne-tea.com/ohkokuho-zenki/
奈良国立博物館(たびノート)
奈良国立博物館 特別展(後期)2025 – 訪問概要とチケット情報
お知らせ(6/8更新)
6月7日、8日、13日、14日、15日は開館時間延長するとのことです。詳細
観覧日:2025年5月23日午前11:00〜12:30
チケット:
- 夫は奈良博メンバーシップ会員の為、特典で入館。
- 私はオンラインで「高大生」チケットを購入。QRコードが発行される為、入館時に学生証を係員に提示し、QRコードをかざせばOKでした。
オンラインチケット購入はこちら:https://www.e-tix.jp/oh-kokuho2025/
想像以上の大混雑!オンラインチケット購入を強く推奨
入場待ち時間:なし
当日券売り場は長蛇の列でした。この先、5月25日にはNHK「日曜美術館」で放送されるとのことで、更なる混雑が予想されます。オンライン購入を強くお勧めいたします。
(当日券売り場の前で、係員が「オンライン購入をお願いいたします」とメガホンで叫んでいましたよ。。。)
前期は3週間前の金曜日に鑑賞しました。5月20日より始まった後期展示も、後になればなるだけ混むかもしれないと思い、改めて足を運びました。
入場待ちはなくても会場内は正倉院展並みの混雑
が、待ち時間こそなかったものの、中は人、人、人。正倉院展並みの大混雑でした。さすが、近年では最速で入場者数10万人を突破した人気展示だけのことはありますが、正直なところ入場制限をかけるべきだと感じました。
鑑賞環境の問題点と改善への期待
どの部屋も前回以上の混雑。ガラスケースどころか、仏像でさえなかなか近づいて見ることができません。
平日の日中でさえこの有様ですから、週末は覚悟して足を運ばれることを強く主張しておきます。
音声ガイドを利用なさっている方が多いことも、混雑+人の流れがなかなか進まないことを増長しているように感じました(ガイドのレンタルコーナーにも列ができています)。
【後期展示】絶対に見逃せない!注目の国宝たち
《半跏思惟像》(中宮寺蔵)- 後期展示のハイライト!優美な姿を間近で
メインチラシ(ポスター)にも、奈良博の公式サイトにも、法隆寺の観音菩薩立像(百済観音)&中宮寺の菩薩半跏像(伝如意輪観音)のお姿がどどん!と掲載されており、「この2躰をいちどきに見られるの?!」とワクワクして前期に足を運びましたが、大人気の中宮寺の菩薩半跏像(半跏思惟像)は、後期のみ(5月20日〜6月15日)の展示です。
半跏思惟像が中宮寺のお外に出張なさるのは、2016年の東京国立博物館での「日韓国交正常化50周年記念特別展『ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―』」以来ではないでしょうか。
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1792
展示室の最後の最後、フィナーレで、やっとお目にかかれました。
もし美仏選手権?を開催したならば、間違いなく1、2を争う仏さまであると個人的には思っています。
ご自宅?の中宮寺のお堂でも何度も拝見していますが、背面を見られる機会は滅多にありません。混み合う人波を掻い潜り、なんとか間近で拝見して参りました。
上半身はリアリズム、下半身は大陸を思わせるような衣紋の抽象的な図柄が印象的です。しかし、足は大きく、足首も太いです。そこがまた、この仏像に対する興味、関心をそそられます。
まあなんといっても、可愛い、綺麗、美しい!(実は我が家にはポスターもあるのです)
《空也上人立像》(大阪・藤田美術館蔵)- 六波羅蜜寺像との比較も興味深い
「おお!京都の六波羅蜜寺(重文)からおわせましたか…」と思いきや、アレ?微妙に違うぞ?!
六波羅蜜寺の空也上人像についてはこちら:https://rokuhara.or.jp/icp/
解説をよく読んだら、大阪・藤田美術館所蔵のお像だそうです。この像に関して興味深いブログ記事がありました。
https://kanagawabunkaken.blog.fc2.com/blog-entry-269.html
六波羅蜜寺の空也上人立像は、リアリズムという点において、今回展示されている東大寺の「重源上人坐像」に通じるものがあるかと思いますが、こちらはそこまでの出来ではない気が致します。。。(ごめんなさい)
東大寺「重源上人坐像」参考:https://www.narahaku.go.jp/exhibition/special/200604_chogen/
《釈迦如来立像》(京都・清涼寺蔵)- 異国情緒あふれる木の温もり
木を彫った!!!という感ありありの可愛らしい仏像。見るからに日本の仏像とは一線を画しているというか。。。
清涼寺公式サイト:http://seiryoji.or.jp/
文化遺産オンライン:https://emuseum.nich.go.jp/detail?langId=ja&webView=&content_base_id=100065&content_part_id=0&content_pict_id=0
《最澄筆 尺牘(久隔帖)》(奈良国立博物館蔵)- 最澄の人間味が垣間見える書
現存する最澄の唯一の自筆書状です。ちょっと「クスッ」としたのが、最澄ほどのお人であっても、字幅のバランスを見誤って「最澄」というサインが極端に小さな字になっていること(笑)現代語訳と見比べてみると、私が言ってる意味がわかると思います(笑)。
参考:https://wanderkokuho.com/201-00784/
《六道絵》、《地獄草紙》、《餓鬼草紙》- 物語世界の魅力に引き込まれる
前期の「病草紙」と同様に、この手の草紙にはほっこり(違^^;)。
六道絵(滋賀・聖衆来迎寺蔵)参考:https://wanderkokuho.com/201-00145/#google_vignette
地獄草紙(奈良国立博物館蔵)参考:https://www.narahaku.go.jp/collection/644-0.html
餓鬼草紙(東京国立博物館蔵)参考:https://www.tnm.jp/modules/r_collection/index.php?controller=dtl&colid=A10476
まとめ:関西に国宝集結も、キャパシティと鑑賞体験のバランスを考えると…
大阪万博の恩恵?!で、奈良国立博物館、京都国立博物館&大阪市立博物館等をはじめ、2025年5月時点で関西には266もの国宝が集結しているとか。

今、関西に住んでいて、そこまで気張らなくてもこれらの展覧会に足を運ぶことができるから、こういう混雑での不快感もやむをえないと割り切ることができますが(それでも悶々としているけどね!)
もし、これらの展覧会を目的に遠方から訪れたとしたら、鑑賞できた喜びよりも混雑による不快感の方が勝ると思います。とりわけ人混みが苦手なので、余計にそう感じたのかもしれませんが。
ビッグイベントに乗じた企画は、集客面ではプラスになるかもしれません。
しかし、静かに芸術品を鑑賞したいと思って訪れる層にとっては、がっかり要因の方が勝る気がします。。。
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