トリノの「ルチア」のこととか

ぶっつけ本番で明け方3時からの放送に、対訳を聞きながら挑む・・

基本的に予習をがっつりしてないと落ち着かないんですけど、今回はこれで良かったと思います。いい演奏で刷り込みができると、ますます退屈しそうだったから(アワワ)
今はPCで対訳を確認できるのがありがたいですね。

実は「ルチア」といえば狂乱の場。その狂乱振りとは、きっと「サロメ」や「エレクトラ」のモノローグみたいに感情の爆発によるカタルシスが得られるのだろう・・と密かに期待してたんですが、

・・・えっ💦 こんなにかわいいの(←自分に問題が大有りなのは重々承知してます・・・・・)

あの時代の「狂乱」とは「狂乱」という名の歌唱技術大会ですからね・・とお詳しい方にご教示頂いたんですけど、はあ・・そういうことね。

実はソプラノの「ホヘハヘハー」に殆ど興味が持てないのよね・・
(生理的に合わない・・と言ってもいいくらい)
古今東西「ホヘハヘハー」が感情表現と上手く合致するような表現を望むのは殆どムリな話で、今ならダムラウぐらいじゃないのかなあ?
(彼女の非ドイツ物に賛否両論あるのは承知してますが、私は彼女の「椿姫」のヴィオレッタをテレビで見聴きして、初めてあの作品が単なる人気オペラじゃないんだ〜〜ってことがわかったというくらい、衝撃的だった)

実はダムラウはこの公演のCキャストで一日だけ出演するのですが、其の日のライモンドは彼女の旦那様なのよね・・
も〜〜せっかくならダムラウで聞きたかったし、ダムラウと共演して欲しかった。そしたらきっとこの感想ももう少し好意的なものになったと思うのよね・・

共演者ってやっぱり重要。申し訳ないけど、今回彼と共演したソプラノさんは、全くいいと思えなくて;;

あと・・エンリーコのバリトンさんもちょっと歌が雑・・
初めて聴いた作品でそんなこと言うな!と怒られそうですけど、そう感じちゃったのよ。

エドガルドだけは割といいと思ってたら、前に「リゴレット」で共演した時の公爵だった人でした。あの時も割といいと思ったんだった。
彼の最後のアリアを聞きながら、そうそう、そういえばマルちゃんは若いころエドガルドを得意にしてて、今でもマルちゃんの本領はそっちだとおっしゃる方が多いのはうなずけました。

そーいうわけで、んじゃヴィノグラードフはどうだったの?と言われるとね・・
確かにほかの人の声を聴いている時とは、心のくすぐられ方が明らかに違うのは自覚できたし、3幕のアリアだったかな・・アカペラみたいな感じになるとこ。
あそこは、お客さんが思わず拍手しちゃった・・ってのが感じ取れて、ちょっとうるっとしたりもしたんですけど、

・・・・・・この役、ぜんぜん面白くない^^;

ありゃ絶対「自分はいい奴」で解釈して歌ってるねw
写真もいくつか出ているんですが、紹介する気になれなかったのは終始暗い絵ばっかりだからです💧

ミキエレットの演出って「テル」の時もとにかくシリアスに持って行く感じだったけど、皮肉なことにそーいうところで要求されているであろう 辛気臭い → シリアスな表情って、彼の歌のスタイルとマッチするのよねえ。。。
1605-Lucia-2

基本的にああいう説教臭い役ってぴったりだし、似たような役どころのロレンス神父なんて萌え萌えだったし、
そもそもザラストロを観て(聴いて)惚れているので(あ、ピーメンもw)彼の坊さんや神父系の役って好きなんですけど、

でもライモンドを今後愛していけるか〜?となると、どうなんだろう。。。オヤジヴァルターとか、シルヴァとか、私の中ではかなり下位ランクに位置しそう・・・・・・・・

つまり、悪魔(メフィストさまっ😍)とか殺し屋(スパラフチレ・・😍)とか復讐に燃える王位後継者(オレストよオレスト😍)とか、一癖ある役に変態愛を見出した今となっては(変態愛は今に始まったことではない?)
家庭教師のような辛気臭い役では満足できないってことよ。

それともしかしたら私、トリノの演奏とはちょっと相性が悪いのかも・・
トリノには3年前に実際に足を運んでますし、劇場としてはとても良いところですし(街もキレイよ♪)
初日の公演は必ず放送してくれるので、
ここにヴィノグラードフが(Aキャストで)出てくれると色々と恩恵が受けられるんですが、
実は放送録音を聞き返すことが殆ど無いような・・ビットレートも低いからかな〜〜とか、色々思ってみたのですが。なんというのか、ちょっと前のめり気味で早すぎて、いい意味ではなく、胸が苦しくなっちゃうようなかんじ・・

(2013年秋の「リゴレット」だけは別格で(←私のスパラフチレ変態愛を目覚めさせたw)あれはノセダの指揮じゃなかったな・・とか・・あれ?あれ?もしかして私、劇場と・・というよりノセダと相性が悪いのかしら💧)

私が見たのは「オネーギン」で、その時はその場の雰囲気でいい演奏だったと思ったんですが、後から初日の放送を聞き返すこと、殆ど無かったな・・^^;
(その放送録音を元に作ったヴィノグラードフのグレーミンのアリアクリップはお陰さまで好評なのだけどねw)

でもねえ、何しろ彼は「ノルマ」のオロヴェーゾでデビューしているのもあって、ベルカントものは声のためにも大事でしょうし、今後も多分、歌っていくはずなのよね〜〜

お願いだから、今度歌うときにはもっと私好みの共演者と演奏でありますように、せめて少しはこの作品が好きになれますように・・と願うばかりです。。。

(この一週間、けっこう真剣に悩んだのよ💧 好き・・とまではいかなくても、せめて普通に聴けるくらいにはなりたいのに、こういう悲しい感想しか書けない自分の嗜好が恨めしい💦)

“トリノの「ルチア」のこととか” への4件の返信

  1. ご無沙汰している間にすっかり変わっちゃいましたね。

    おや、懐かしい。このミキエレットのルチアは、チューリッヒが初演ですよ。
    グリゴーロのエドガルドが、ちゃぶ台返し、というかテーブル返しをして暴れたかと思ったら、シャツを脱がされて蹴られたり殴られたりワインをかけられたり、それは可哀想、ボケ映像ですが面白いから見てみて下さい。
    https://www.youtube.com/watch?v=X9S1ZJZFIoY

    ところで、お邪魔したのは、ルチアのことではなくて、バレンシアでプロチダですよ。
    たまたま見つけて、まだスケジュールに入ってなかったので、まだご存知じゃないかなと思いまして。
    http://www.lesarts.com/docs/repositorio/es_ES/pdf/2016-2017/temporadas_2016-17_palau_de_les_arts.pdf
    もしかして初役かしら?
    バスのけっこう重要な役で、素敵なアリアもアリます。

    1. keyakiさん:

      お久しぶりです〜〜!ご訪問&コメントありがとうございます💕

      そうそう、ミキエレット ルチア で検索している時にkeyakiさんのお宅で拝見しました。ミキエレットは去年のROHのギョーム・テルでもあまり(どころか全然^^;)好きになれませんでしたし、これも好きになれないタイプの演出だな〜〜と思ってました。トリノの公式YTにも上がってるので、宜しければ比較なさってみて下さい。
      https://youtu.be/QkpfcPngknA

      >バレンシアでプロチダ

      ありがとうございます💕 「シチリア島の晩鐘」「シチリア島の夕べの祈り」(どっち?)でしたっけ?
      去年も12月にバレンシアで歌ってましたし(ドミンゴのマクベスのお供バンコー)今年も引き続き登場ですか。嬉しいですね。

      はい、プロチダはお初です。keyakiさんがご無沙汰なさっているうちにフィリッポデビューもしましたし💕メフィストもだいぶ上手くなりましたし😍Opernglasの表紙も飾りましたし✌
      中堅バスとして地道に頑張ってますよ。

      そういえばグリゴーロは佐世保に来ていたんですよね。佐世保は私の生まれ故郷なので、嬉しく思ってました。企画がまた太っ腹でしたし。
      あの一日だけの為に来日したんでしょうか?今度はオペラ全曲でぜひ来日して欲しいですね。

  2. とんとこちらはご無沙汰で申し訳ありません。現在自分のPCがない状態なのでなかなかblogが書けずどうしたものかという感じです(^^;

    ライモンド、もうおっしゃるとおり役柄としてはそのままやると面白くはないですよね(笑)ベルカントが好きでなければそんなに惹かれないのはよくわかります。
    ただ、台本見るとルチアにもエンリーコにも、もっと言えばエドガルドにも場所によっては、いい顔ふりまいてる役なので、めちゃくちゃ卑屈な人物にしたり、或いは逆に各所にいい顔をしつつノルマンノを使って悲劇をけしかける悪人にしたりといったことはできるような気がしています。
    どっかやらないかなあ(笑)

    1. Basilioさん:

      まあ!早速いらして下さってありがとうございます💕

      私こそ2ヶ月もブログをほったらかして(一応ヴィノルームはちょこちょこいじってたんですが)
      バジリオさんのツイッターの件とか、近況なども絡めて、久々に記事をアップしようと思ってたんですよ。

      ほったらかしすぎてて、ライモンドのことはもう忘れてました(あほ)
      時々聞き返してみようかな〜とも思うんですが、なんかこのところバタバタしていて、この作品と対峙しようという気力がわかず・・;

      そういう色々な面がある役なら、策士として色々やってもらいたいものですが・・どう考えて歌ってたかわかんないなあ。彼の解釈が全く私の心に届かない時ってあるんですが、この役はまさにそういう感じで、掴めない・・

      パソコンないとなかなかブログはね・・その辺りも、指先で軽く書けちゃうツイッターとは向き合う姿勢が違うと思うんですよ。
      プライベートでも色々とお忙しい時期ですし、落ち着いたらまた読み応えのある記事を書いて下さいな。
      私もバジリオさんにちょいちょい来てもらえるよう、もちっとまじめに更新しておきます(^^/
      今後共どうぞよろしくお願いしますね💕

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