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160922 マリインスキー・オペラ来日記念講演会

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ツイッターで仲良くして頂いているフォロワーさんに教えてもらって、ダメ元で応募したらフォロワーさん(と我が夫)3者とも当選・・・で、私は若手の後輩ちゃんに出勤を交代してもらって聴いてまいりました。
これ↓です。


ロシア関係のニッチな企画なんて、そんなに人も集まらないでしょー!と思ってたんですが、ざっと見ても120人くらいはいたと思う・・・休憩時間の女子トイレの行列が半端なかったです💧
そういえば、前に名古屋で亀山先生の講演会に参加した友人が「年配の女性率高かったよ」と言ってたことがありましたが、ううむ。やはり先生のファンの方も多数いらっしゃったのでしょうね。

前半が元NHKモスクワ支局長の小林和男氏、後半がロシア文学者の亀山郁夫氏の講演でしたが、両者とも1時間の枠をはみ出気味(笑)みっちりと密度の濃い、そして深いお話をして下さいました。
小林氏は御年76歳・・亀山氏も御年67歳とのことですが、お二人とも年齢よりもうんと若く見えますし、特に小林氏は一時闘病なさってたとのことですが、矍鑠となさっていて素敵でした。
亀山氏も、テレビで拝見するよりも自然体で、そして大柄でダンディ。いい感じでした。

オペラ絡みの講演ですので、実は両者とも音楽の専門家ではないので与太話で・・ということをしきりに仰ってましたが、ロシアに深く関わりを持つ以上、自ずとロシア音楽とも関係が深くならざると得ないし、それは常識として当然のことなんだな・・と強く感じました。

小林氏は、氏とも関係の深いゲルギエフにまつわるエピソード中心。昨年亡くなられたチェスキーナ洋子さんとも親交があったとのことで、ゲルギエフと彼女の深い絆についても色々と。
(ちなみに、ゲルギエフの指揮棒?!爪楊枝らしきものは本当に爪楊枝だそうです。爪楊枝の持ち手?のくぼみがお気に入りだとか^^;)

ゲルギエフの芸術に対する強い信念とは真逆の、昨今の日本国内における芸術への軽んじられ方・・・ため息しか出ません・・・

亀山氏は、ご自身の好みの音楽の話から簡単なロシア史のおさらい、歴史と音楽の関わりなどを、ご自身の音楽体験を交えて楽しくお話して下さいました。

びっくりぽん!だったのは、大学院時代に演劇とオペラとを融合させて上演するサークルに所属していた時に「オネーギン」を演じ(その時のレンスキーが伊東一郎先生、ピアノが沼野恭子先生、ギャラリーに故・米原万里さんがいらっしゃったとのことで、ロシアギョーカイ界隈の狭さ?!を実感しました^^;)
最後にはなんと、オネーギンのアリア(1幕最後の、タチアーナの思いを拒絶し「兄のように愛している」とお説教するところなので、正確にはアリアじゃないんだけど^^;)の一部をアカペラで歌って下さるという大サービス!!!!!
歌上手いんですよ〜〜びっくり(笑)

深くて濃い^^;)ロシア音楽の世界。ちょこっとだけ片足を突っ込んでいる身(というか、思いっきりロシア音楽に身を捧げている人の応援をしているw)としては、鼻血が出そうな話題ばかり。
そしてギョーカイの大物お二方、ご自身の体験に基づいた言葉で語られる講演。
夫も久しぶりに面白い話が聴けたと大満足。楽しくて贅沢な時間でございました。

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