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経験を切り出し、自分に許可を出せた一年(2025年の記録)

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経験を切り出し、自分に許可を出した一年

年末になると、「今年は何をした年だったのか」を考えます。
2025年は、私にとって少し転換点のような一年でした。

経験を感情のまま抱え込むのをやめ、使える形に切り出し、
それをサービスとして差し出してもいいのだと、
ようやく自分に許可を出せるようになった一年です。

振り返ってみると、一人で何かを成し遂げた年ではありませんでした。
むしろ、自分一人では動けなかったところを、
そっと押してくれた人たちに出会えた年だったと思います。

すべてが役に立ったわけではないけれど、
その違いが分かるようになったことも含めて、
今の自分には必要な経験でした。

若い頃は、経験を「語るもの」だと思っていました。
長く働いたことや苦労してきたことを、そのまま話せば、
いつか価値として伝わるのではないか、と。

けれど今は、少し考え方が変わりました。
経験はそのままではただの素材で、
用途を決め、切り出して初めて意味を持つものなのだと感じています。

司書資格と、初めてのKindle出版

昨年10月から通信大学の科目履修生として学んでいた司書資格を、4月に無事取得しました。この過程は拙ブログでも書いてきましたが、「学んだことを形にする=Kindleという書籍にまとめ、対価を得る」と決めたのは、自分の経験や知識を外に出してもいいのだと、少しずつ思えるようになったからです。

5月から執筆を始めましたが、予定より時間がかかり、出版は10月にずれ込みました。それでも、最後まで書き、世に出すという経験は、自分にとって大きな一歩でした。

在宅ワークへの挑戦と、開業という「許可」

司書資格取得と前後して、オンライン秘書のスタートアップ講座を受講し、
在宅ワークを目指しました。
老母のことや移住のこと、迫り来る老後のことを考えると、
「好きなこと」だけではなく、
「続けられる働き方」を考える必要があると感じたからです。

開業は、単なる手続き以上に、「自分の経験を使って対価を得てもいい」と自分自身に許可を出す行為だったように思います。8月頃から在宅での仕事を少しずつ受注し始め、「仕事を受けること」と同じくらい、「引き受けない仕事を決めること」の大切さについても考え始めました。

インバウンド案件との出会いと、軸の明確化

10月末から11月にかけて、インバウンド関連の案件を続けて2件受注しました。これは大きな転換期でした。

  • 相手が迷うポイント
  • 不安を感じやすい場面
  • 責任の線引き

これらを「経験談」ではなく、
身についたものとしてサービスに落とし込み、対価をいただく。
その発想を、ようやく自然に受け入れられるようになりました。

長い時間をかけて自然と身についていることを切り出すほうが、
実は一番無理がなく、長く続けられるのかもしれない。
そんなことにも気がついた出来事でした。

日本人向けへの転用と、経験の再定義

訪日旅行者向けのサポートを進める中で、「この視点は日本の方のお役にも立てるのではないか」と考えました。久しぶりに海外旅行を考えている方のための準備サポートを始めたのも、経験は語るものではなく、別の文脈に転用できてこそ価値になると実感したからです。

北海道移住は叶わず、それでも得たもの

2025年中の北海道移住は実現しませんでした。さまざまな事情が重なり、折り合いがつかなかったためです。それでも春から秋にかけて何度も北海道を訪れ、心に残る時間と風景を得ることができました。

「住む」ことは叶わなくても、経験としては確かに積み重なっていると感じています。

長く続けてきたことが、静かに形になった年

今年は、長く続けてきたことにも節目がありました。

どれも「すぐに役立つもの」ではないけれど、確実に今の自分を支えているものです。

経験を切り出し、差し出し、対価を得るという選択

2025年を通して得た一番の学びは、これです。

経験は、きちんと切り出し、サービスとして提供し、対価を得ることを、自分に許可してもいい。年数や苦労を語るのではなく、判断材料として使える形にする。来年は、その精度をさらに上げていきたいと思います。

感情ではなく判断で選び、
静かに、でも確かに積み重ねていく。
そんな一年にしていくつもりです。

来年は、この「切り出した経験」を、
必要な人にきちんと届く形に整えていく年にしたいと思います。


現在提供しているサービスについては、まだ個別でご案内している段階ですが、ご興味のある方はこちらのメールフォームよりご連絡いただければ幸いです。

※今後、サービス内容をまとめたページも準備する予定です。

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この記事を書いた人

通称ヴァラリン。モットーは【チャーミングなオトナのオンナ】

還暦の足音が聞こえ始めた主婦です。
オットの定年退職を機に、2017年10月に神奈川県から奈良と京都の県境にお引っ越しして8年目。
老母のゆる介護をしながら2024.10-2025.4近畿大学科目等履修生として、司書資格取得しました。

ロシア人バス歌手アレクサンダー・ヴィノグラードフのファンサイトも運営中:) そちらもよろしくお願いします。
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A great fan of Russian Bass Singer Alexander Vinogradov & a webmaster of his fansite :)

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