【近大司書通信】「図書館概論」と「図書館サービス概論」のレポート課題、これで迷わない!インタビュー・比較対象の疑問を徹底解説
近畿大学通信教育部図書館司書コースで学習中の皆さん、こんにちは!学習は順調に進んでいますか?
今回は、多くの方が「あれ?これってどうだっけ?」と疑問に思う、「図書館概論(以下「概論」)」と「図書館サービス概論(以下「サ論」)」のレポート課題について、私が実際に学習を進める中で気づいたポイントや、先輩方の情報を元にまとめた内容をお伝えします。
特に混同しがちなのが、「インタビュー」の必要性や「比較対象」の範囲。ここをしっかり押さえて、効率よくレポート作成を進めましょう!
インタビューは「概論」だけ!しかもメールでOK!
まず、多くの方が疑問に感じるであろう「図書館へのインタビューは必要なのか?」という点について。私も当初は「両方ともインタビュー必須!」と思い込んでいました…。
しかし、実際にインタビューが必須なのは「概論」のみです。そして、ご自身がよく利用している図書館でしたら、インタビューのために直接出向く必要はありません。私はメールでのインタビューで済ませました。
一方、「サ論」で必須なのはインタビューではなく、「数値の相対的比較調査」です。これは、様々な資料を調べて数値を集める作業が必要になります。先生が求めているのは、何かしらの平均(例:政令指定都市など)と、選んだ自治体(A)+同規模人口の自治体(B)との比較です。
比較する自治体はあればあるほど良いと仰っている方もいらっしゃいますが、一つで充分です。
対象館の範囲に注意!「概論」と「サ論」でココが違う
次に、レポート作成における「対象館」の範囲についてです。これも「概論」と「サ論」で異なります。
- 図書館サービス概論:〇〇市立図書館(自治体全体の図書館)
- 図書館概論:〇〇市立△△図書館(単館)
「サ論」では、対象自治体全体の数値だけでなく、同規模の自治体プラス「全国の同規模人口の平均値」との比較が必要です。比較対象となる数値は、人口一人当たりの①蔵書数と②貸出数です。
比較対象の探し方とデータの集め方
例えば、人口20万程度の自治体を対象とする場合、人口20万以上30万未満の自治体平均値を調べれば確実。これらの数値は、「日本の図書館 統計と名簿」や「図書館年鑑」などで調べると良いでしょう。
各自治体ごとの個別の数値は、多くの場合、各自治体の図書館や市役所のホームページで公開されている「概要」「年報」「要項」などに掲載されています。もし見つからない場合は、先述の「日本の図書館 統計と名簿」が役立ちます。
また、比較対象となる自治体の人口規模を調べる際には、「政治山 総人口ランキング(市町村)」のようなサイトが便利です。
私が実際に「サ論」レポートに記載した項目
私が実際に「サ論」レポートに記載した項目は以下の通りです。
- 自分が選んだ自治体(A)と同規模の比較対象の自治体(B)を決める。※同一県内でなくても大丈夫です。私は、選んだ自治体がたまたま県庁所在地だったので、比較対象も同じ地域の別の県庁所在地(人口規模が同じくらい)を選びました。
- それぞれの人口、各図書館の名称(例:〇〇市立△△図書館、分館…の計4館、など)を列挙。
- 蔵書総数(一般書、児童書の内訳も記載)。
- 貸出総数。
- 人口一人当たりの蔵書数。
- 人口一人当たりの貸出数。
- 人口〇万人 全国平均値での一人当たりの蔵書数&貸出数
*比較するのはここまでです!サービス内容についての比較は不要ですよ!
「概論」で求められるデータ項目
一方、「概論」で求められているのは「単館」の以下のデータです。
- 立地
- 予算(のみ、自治体全体でもOK。単館ベースで入手できればそれがベター)
- 蔵書数
- 蔵書の年間増加数(2~3年ぐらい遡ればOK)
- 貸出数(一人当たりの貸出数は不要)
- 業務別職員数(内、過去数年間の採用者数、司書有資格者数)
- 収容座席数(データ上になければ、現地に出向いて目視で数えましょう!⬅️私はそうしました^^;)
「概論」では別の自治体との比較は不要。自分が選んだ「単館」の図書館について、ひたすら忠実に調べましょう。
まとめ:効率的なレポート作成で学習をスムーズに!
以上、ざっとではありますが、「概論」と「サ論」について、求められている数値の違いが伝われば幸いです。これらのポイントを押さえて、効率的にレポート作成を進めていきましょう。皆さんの学習がスムーズに進むことを願っています!
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