近大司書コース「生涯学習概論」レポート体験記と科目終末試験の対策(学習のコツ)
近畿大学通信教育部司書コースの生涯学習概論レポート体験記と、科目終末試験の対策についてご紹介します。
*レポートおよび科目終末試験の具体的な解答は掲載していません。
レポートについて
レポート提出から合格まで
12/10提出 → 12/30 1回目不合格
返却日数:22日
2/28再提出 → 3/19 合格
返却日数:19日
レポート設題(旧年度)
「①生涯学習支援のために図書館が果たす役割とは何かについて述べなさい。
②生涯学習を振興するために、社会教育行政や施設の基本的な役割について述べなさい。」
レポート作成の注意点
まずはこちらの動画をご覧になってください。教科書を読み解くヒントが示唆されています。
この科目は近大オリジナルテキストではなく、樹村房のものですが
との評判。私も全く同感です。教科書の読みづらさでは、同じく樹村房の「情報資源組織論」と双璧をなすと思います。
またこの教科書には「生涯学習とはカルチャースクールでの習い事を指しているのではない!」的な主旨のオブラートがかかっているので^^;
だから内容が上から目線に感じて、余計読みづらくなっているように感じます。
そして返却日数が早いとの噂でしたが(早い時は1日で戻ってくるとか😅)
1回目、2回目ともに20日前後かかりました。担当の先生が複数いらっしゃるので、先生によると思います。
しかし今にして思えば、レポート作成における基本中の基本ともいう指摘と、司書という仕事を目指す上での心がけに繋がる講評だったと素直に受け止められます。
ということで、一部引用します。
この科目に限らず、今後レポートに取り組まれるあなたの参考になれば嬉しいです。
講評の引用
1回目
”科目指定テキスト等と同じ表現の文章が見受けられ、ほぼ丸写しといえる箇所さえあります。テキスト等の抜粋版の提出を求めているのではありません。また、言葉を借りて説明する引き写し(文章の一部分だけを抜粋したり改変したケース、引用も含む)が多用されている場合は、出典記載の有無にかかわらず、規定の字数を満たしたレポートを自分で書いたものと認められないこともあります。このことは大学・短期大学では当然のことであるだけでなく、特に著作権にも関連する業務に携わる司書は職務上よく理解しておかなければなりません。資格取得に向けて実践的に理解されるよう、再提出を求めます”
“書き方の面では、1文で改行された箇所がありますが、レポートでは内容のまとまりごとに段落に分けて、段落の冒頭のみ一字あけて書き始めます。原則として段落内では改行せず、また段落は複数の文章からなる構成にしましょう。今後は提出前に必ずセルフチェックを行って、文章を推敲するようにしてください。うっかりしただけともいえるかもしれませんが、仕上げたものを提出し評価を受ける、という点からは誤記があるのは非常に残念なことです。こうした書き方のために再提出を求めるわけではありませんが、レポートの書き方については図書館の資料貸出やウェブ等もうまく活用して学び、そして実践して習得するようにしましょう。”
2回目
“司書資格を生かして大学図書館スタッフになったり(公立図書館等でも)利用者教育・情報リテラシー教育に携わったりする場合など、レポート執筆指導が業務の一部に組み込まれることもあります。今後ともぜひそういった面を意識して取り組んでください。”
正直にいうと1回目の時は、試験申込日ギリギリの21時ごろに、やっつけ仕事でとにかく書いちゃえ!的な勢いで出したので、推敲も不十分なままでした。
そういう付け焼き刃レポートは、やはり先生に見抜かれますね。だから最初から完璧を…を追求しすぎると、いつまで経っても書けない、出せないとなっちゃいますが、うまく折り合いをつけて、ということです。
2回目はとにかく、教科書の引き写しになりすぎないよう(笑)意識しました。講評で指摘されたところは入れておくと、2回目で合格しやすい気がします。
参考文献
テキストが難しいので、生涯学習・生涯教育に関する他の参考文献を読んで、事例を拾い出すことも効果的かと思います。
また「生涯学習概論」は図書館学だけで検索せず、社会学、社会教育のコーナーも含めて探してみると、思わぬヒントに繋がると感じました。
- 生涯学習概論 : 学びあうコミュニティを支える. 第3版, エイデル研究所
- 生涯学習概論 : 知識基盤社会で学ぶ・学びを支える, ミネルヴァ書房
- 社会教育・生涯学習入門 : 誰ひとり置き去りにしない未来へ, 人言洞
参考文献の書き方は近大司書通信】レポートの参考文献記入が劇的に楽になる!国立国会図書館サーチの活用を参考にしてください。
科目終末試験について
試験結果
2025年1月19日 受験 2025年2月13日合格 (秀・95点)
出題
設問は「社会教育行政が対応する学習課題について述べなさい。」でした。
これだけレポートで苦労した科目がまさかの「秀」!!!
教科書の該当箇所がバチっと見つかり、うまくまとめられらたミラクルとしか言いようがありません(笑)
いい意味での温度差No.1科目でした。
こういうミラクルがあったからこそ、挫けずに「もう一度やってみよう」と上向きな気持ちが保てたように思います。
まとめ
司書資格取得=図書館学、ですが、図書館学は大学では大まかに「教育学部」か「社会学部」に割り振られているところが多いかと思います。
特に「生涯学習概論」は社会学そのもの。得手不得手が生じやすい科目かな?と思います。
加えて樹村房教科書には「生涯学習とはカルチャースクールでの習い事ではない!」的な主旨のオブラートがかかっている➡️内容が上から目線に感じて、余計読みづらくなっているように感じる為、
他の参考文献をあたってみて、アタリを柔らかくすることを工夫してみてください。
難しくても、挫けそうになっても、私に起きたようなミラクルが、あなたにも起こり得ます。
諦めないで下さいね👍
この記事が、皆様のレポート作成と科目終末試験のお役に立てれば幸いです。
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