140528 後編 ベルリン国立歌劇場の改修工事の変遷(’10.12〜’14.05まで)

午前中、びよらさん宅で美味しいブランチを頂いた後は、私の真の目的?!
只今改修工事中のベルリン国立歌劇場周辺を、意味もなくぶらぶらすることを達するべく、引き続きびよらさんにお付き合い頂き、地下鉄U2でStaatmitteまで移動しました。
今やただの工事現場と化している(笑)歌劇場周辺をウロウロし、その結果を報告するだけでは芸がないので、
過去3回のウロウロの成果…というか、工事の変遷を辿ってみましょう。
【2010年12月末】
旧ブログで紹介したことあり。人気記事の一つでもあります(笑)

この頃はまだ、建物に手は加わってなかったのですね。但し、劇場とその横の事務棟?の間の広場への立ち入りは既に禁止されていました。写真には写っていませんが、この左側にOpernpalaisというカフェ併設の建物がある、あの場所です。

【2012年1月末】
建物も徐々に覆われ、塀ができていました。塀には公演のポスターを大きく引き延ばしたもの等が描かれており、これを見るだけでもテンションが上がりました^^;

塀ポスター。大好きな「コジ」とか(見てないけど)理髪師とか!
(バジリオのポスターじゃないのが残念だけどさっ)
ヒッピーなハンノさんとギューラー氏。大好きだった演出…
おお「魔笛」もある!
ハンノさん。私にとっても最強のパパゲーノであったことよ。シュテキだった〜
工事現場っぽい雰囲気になってます
激しく落書きされているバレンボイム先生
(要拡大)
チケット売り場も出現

で、この時初めて気がついたのですが、劇場横のOpernpalais(Unter den Linden 5Berlin)が閉店しておりました。

ゲシュロッセーン!のOpernpalais…

この中にはOperncafeというお洒落なカフェがあり、まあ、劇場が閉まっている今となっては客足も遠のく…ということかと思っていたのですが、
どうやら建物の契約期限切れで再契約をしなかったとのこと、再開するかどうかは不明だそうです。(2011年8月の新聞記事より)
いかにもヨーロピアンな、濃くて美味しいコーヒー&ばっちりドイツサイズ(26センチホール)のケーキは食べ応えがあり、私もオットとベルリンへ行った時には必ず立ち寄っていた、懐かしいカフェ。
混んでいた時に猛烈な席取り合戦に遭遇し、ドイツ人の執念?!を見たこともありましたが^^;
(劇場が閉まっている為、わざわざここへ行く方もいないとは思いますけど、昔の情報=開いていた頃の情報がけっこうネット上にも残っていますが、トリップアドバイザーには「営業終了」のトピックが立ってます)
劇場が再開したらまたやって欲しいですが、そういう事情ならどうなるか、わからないですね…
尚、この記事の為に調べていて初めて気がついたんですが、ベルリンにはもう一つ現役の「Operncafe」(Bismarckstraße 28)があります^^;;;;;

こちらは今回私が宿泊した、Ibis Styles Berlin an der Operとベルリンドイツオペラとの中間地点にあるんですね。

…やあだ。ぜんっぜん、気がついてませんでした^^;;;; 次回ベルリンに行った時には行って検証してこなければ(何を?)

【そして今回・・2014年5月末】
もう、何の建物の工事をしているのかわかりません・・^^;;;;;
こういう状態ですから、ひと気もあまりありません。最近この辺り〜ベルリン大聖堂辺りまでの治安が悪くなっているそうです。
(大聖堂の周辺は数年前からジプシー率高いです。私も2009年3月にはちょっかい出されました^^;)
不用意に鞄を半開きにしたまま、写真撮影などは言語道断とのことです。気をつけましょう・・・

わからないですよね^^;

かろうじて頭の部分で判別が。

工事に携わる方達のポスターも。。。

まだあった!塀ポスター!!まだいた!ハンノさん@パパゲーノ!

実は国立歌劇場の工事は難航を極めているそうで、本来ならばもうとっくに、出来上がっているはず…。

閉めたのが2010年の夏で、3年間閉鎖して2013年のワーグナー・イヤーにリングチクルスを行う・・という予定だったと記憶していますが
ふたを開けてみると実に色んなことがわかったとか。(ここでもちょっと書いたことあり)

・水分の多い土壌の上に立てられていた(ベルリンはもともと砂地の上にある街なので、地下水も豊富にあるそうです)
・地下に防空壕が発見され、おまけにその下に金庫?!があり、そこは水で一杯
・請け負っていた建設会社が倒産した

などなど、ネタには事欠かない状態・・(情報はびよらさんより)

この様子を見るにつけ「これじゃあ再開は2020年ぐらいになるんじゃないのぉ〜?!」と二人でため息ついておりました。

ブランデンブルグ空港の大幅な工期の遅れ同様、こちらもいつになることやら・・;
(空港は今のままの方がいいけど、オペラハウスは早くこっちを再開して欲しいわあ)

で、そんな国立歌劇場ですけど、
「工事現場ツアー」が始まったそうです^^;

私がベルリンへ行く少し前から始まったので、えええええ〜〜行きたい!と鼻息を荒くしていたのですが、日にちが決まっていて、残念ながらこの翌日(5月29日)に行われるよ〜とのことでした。ううう…29日までいられたら絶対に行ったのに。

今現在(7月17日)では、今年7月の予定までしか出ていませんが、来シーズンも多分、行われることでしょう。
新しい情報がフォローできるかわかりませんので、興味のある方は

シラー劇場のHP から
FÜHRUNGEN → BAUSTELLENFÜHRUNG を探してみて下さいませ。
(来シーズンに入れば多分、SPEILPLAN2014/2015に出現すると思われます。。。)

【おまけ】

苦しむドミ様@シモンの頭をナデナデしてみた

塀に書かれている絵は、こんな感じで合成写真を撮ることも可能です。

(二人で行くと色々遊べるね!びよらさんはハンノさん@パパゲーノとのツーショットでご満悦でした^〜^)

ということで、私のケッタイな趣味にお付き合い頂いたびよらさん、本当にありがとう!!
この後は普通にお茶をして、夕方にはホテルへ戻り、夜の「ドン・カルロ@シラー劇場」へ出かけたのでした。今回、チケットはびよらさんに手配して頂いたのですが、びよらさんは都合がつかずに観劇は一人で。。。

これだけベルリンでお会いしているのに、なかなか一緒に観劇のチャンスがないのが不思議だけど^^;次回こそは一緒に観劇しましょうね:)))

しかし・・・どんだけこの劇場に執着があるの?^^; と、書きながら自分でも呆れてしまいましたわよ。もっと女子的お散歩記録としてまとめるつもりが、なんだかハードな工事現場(しかも、3回も行ってる)のレポになってしまいました・・・

140528前編 ベルリンの青空市場→友人宅ご訪問

祝ドイツW杯優勝〜〜!(ドイツチームヒイキのオットも積年の思いが叶った^^;)
に合わせたわけではないんですけど^^; ようやく身辺も落ち着いてきたので、旅行記の再開です。

なんだかんだでベルリンは、住んでいたことのあるアメリカを除いて私が一番なじみ深い外国の街。夫と一緒の訪問も含めると、今回が10回目・・・
数年前にブログを通して現地在住の友人が出来たことにより、また新たなベルリン訪問の楽しみも増えました。

で、その友人びよらさんから
「一日しかいないんだから、ヴァラリンさんがしたいことを最優先しよう!」との申し出がありました。

しかし何度も行っているベルリンで、私がはっきりと目的を持ってしたいことはただ一つ。

工事中の国立歌劇場の近くを意味もなくウロウロすること^^;

(そんなことしか思い浮かばないのも情けないのですが、前から行きたいと思っていた防空壕ツアー^^;も面白そうだけど、夏でも寒いとかいう話だし、実質一日の滞在で、おまけに夜にオペラを控えていると、精神的にもキツそうだしな〜〜っちゅーことで。。。)
と、正直に申し上げました。
しかし、それだけではあんまり(笑)だと思ったであろう、びよらさんから素敵な提案が。
自宅近くの青空市場→びよらさん宅でブランチ→国立歌劇場周辺の散歩 はどう?とのことで、
喜んでその提案に二つ返事でOK致しました。
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生憎のお天気の当日の朝、ホテルまでお迎えに来てもらった後、青空市場へ繰り出しました。大雨でしたが、市が立つ曜日であればお天気には関係なく開くとのこと。

雨が降っていても関係なく市場は開くそうです
濡れてしまいますが、一応幌被っているし。。

お野菜も新鮮です

にく、ニク、肉〜〜〜!

ハムやらソーセージやら。見てるだけで鼻息が荒くなります^^;

ジャガイモもこんなに種類が。
この時期はイタリア産のジャガイモが美味しいとのこと。

新緑の美しい季節・・・

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そしてびよらさん宅へ。「ヴァラリンさんにうちに来てもらえるなんて嬉しいわあ〜〜!」と嬉しいことを言ってくれました。もちろん、私もびよらさん宅へお邪魔できるなんて夢のよう。
白アスパラ専用の皮むき機があるとのことで
私もお手伝いしてみた・・んですが、
固くて^^;コツがいるのだそうです

今しがた市場で買ってきたばかりの白アスパラをゆでてもらったり、ハムやパン、チーズを準備してもらっている間に私はパソコンを借りて、翌日のマドリード行きの飛行機のオンラインチェックインを済ませました。

何気なくてもどれもホントに質が高い。食べ物も家具も、びよら邸の内装も素敵でした(*^^*)
シュパーゲル!この時期ならではの美味。
こんな太い子は日本では見られません!ジャガイモを付け合わせにしてもらいました。

ナントカというロシアのティーカップ。ロシア好きの私の為に
びよらさんが特別に出してくれたのに、名前を失念してしまったわ^^;

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美味しいものをたくさん頂き、お喋りにも花を咲かせ、ああ幸せ・・と、余韻に浸りつつこの記事を書いている最中に、まさにそのびよらさんからメールが届きました^^;
すごい偶然!引き寄せてしまったかも(笑)

この後の国立歌劇場へのお散歩の際に撮影した写真を色々送って頂いたので、お散歩編は後編といたします〜〜
(散歩についてまとめるつもりが、工事現場の実況中継のような作りに・笑)

140528 ドン・カルロ@ベルリン・シラー劇場

いつ完成するのー?(笑)

現在改装工事中で、完成はいつになるのか全くメドの立っていない^^;ベルリン国立歌劇場に、私が初めて行ったのは2004年の7月。その時見たのが新演出だった【ドン・カルロ】でした。

この上演に接したことがきっかけで、この劇場に関心を持つようになり、今に至るわけですから、この 【ドン・カルロ】はいわば私の原点。
これを見ていなかったら、私がこんなにしげしげとベルリンに何度も足を運ぶこともなく、あの人(笑)にもあそこで出会うこともなかったでしょうから。

そんな思い入れのある、10年ぶりの 【ドン・カルロ】…

10年経ってもやっぱり優れた舞台だと思いました。前日の「ドン・ジョヴァンニ@ベルリンドイツオペラ」はごちゃごちゃ騒がしい舞台だったけど、こちらは本当にシンプル。あれは、違う意味でもやめられないんじゃないかしら。なんせ、テーブルと椅子だけで全幕通してしまうのですから…

シラー劇場のドンカルロ終了。10年前初めてベルリンに来た時に観たのがこのプロのプレミエ、怒号と喝采が入り乱れて本場の凄さを肌で感じた時。ミニマムの極みとも言えるシンプルな装置で登場人物の心理状態を伝える。10年経っても根っこは変わっていない。弦楽器の甘美な調べに何度も落涙。
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 5月 28

この演出には問題になる場面が一カ所あります。
2幕終了間際の異端審問の場面。舞台前方に、手足をロープでくくられ、(足のロープは、天井から吊り下ろされています)全裸の男女が数人横たわり、
途中で、異教徒達はガムテープで口を塞がれ、フィリッポの手下の男性達からガソリン?(灯油缶に入った液体)をかけられ、最後には逆さ吊りになってしまう…というところ。

プレミエの時はちょうど、米兵がイラクに駐留しイラク軍捕虜に対する虐待問題が勃発した時期と重なっていた為、時流に乗ったアイディアだとも揶揄されたり、逆さ吊りになる人たちがかわいそう、とか、残酷過ぎる、等、色々物議を醸してました。その為、2幕終了後は怒号と喝采が入り乱れて大騒ぎ。途中で帰ってしまう人もいましたし。

しかし、あれから10年。さすがにベルリンのお客さんももう、これしきのことでは?!驚きもしませんし、怒号も飛びません。ただ、やはり初めてご覧になったらしき人たちからは、何となく戸惑いの拍手が聞かれましたけど。

とにかく、当時はものすごいセンセーショナルだったと思います。センセーショナルとい言う点では、前日のDOBのドン・ジョヴァンニだって凄いと思います。その時のトレンドとでも言うのかな・・

でもやっぱり、このぐらいの年数が経ってみて、更に真価が伝わることもあると思いました。こちらは10年経っても、陳腐化してないと思います。今の流行とは明らかに一線を画していると思いますが、今観ても古くささは感じられませんでしたし。まあ、私の思い入れが深い故かもしれませんが。

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歌手も当時からフィリッポを歌っていたパーペを含めて、何度かリンデン→シラーで聴いたことがある人をはじめ、ゲストシンガーのカルロが大当たり。

確かファビオ・サルトリだったはずだけど、それにしては普通の体型(失礼^^;)だな〜〜と不思議に思い、
幕間で名前を確認したら、今年新国でドンホセを歌ったガストン・リベロでした。あの時は可もなく不可もなくと言う感じでしたが、カルロには適役。カルロは脆弱ではあるけど、タイトルロールですから、存在感が欲しいですもん。

ルネ・パーペのフィリッポだけが、10年前のプレミエ時と同じキャスト。あの時の印象を転記してみましょうか。全文は→→→

フィリッポを歌ったパーペ氏。この劇場の看板バス歌手でもある彼ですが、彼は新しい、現代のフィリッポ像を作り上げたと思います。あくまでも冷酷に、冷たく、クールな感じで、そのくせ弱さも露呈する・・ 
演技の面では、カルロから首元にナイフを突きつけられた時の表情と、『独り寂しく眠ろう』の前の、後味の悪さの『歌ってない時の』表現が特に見事でした。 歴代のフィリッポ歌いに比べると、ちょっと音域が高いかな?と思うのですが、硬質の声と現代的な歌い回し+役作りがよく合っていて、聴き応え、見ごたえ充分でした。遠目で見ると、若き日のF=ディースカウ氏に何となく似てるような気が(^_^;)スーツもよくお似合いでした^^

…あれから、パーペは何度フィリッポを歌ったのかしら?
ここ数年、彼の歌唱は以前よりも力が抜けた感があって(声のピークが過ぎているんじゃないか?とも耳にしますが)私は悪くないと思います。
でも、あの時はエボリとの濡れ場も、やりきれなさでいっぱい感アリアリだったのが、
今回は…枯れた男の哀愁が感じられました。そこに時の流れを感じた次第です。

ロドリーゴを歌ったアルフレード・ダザ(来年5月の新国「椿姫」に出演予定。新国のプロフには「ベルリン・ドイツ・オペラのアンサンブル・メンバー」と記載されてますが、シラー劇場(=ベルリン州立歌劇場)の間違いだと思います)も何度か聴いてますが、
なりふり構わない系の歌いっぷりが、意外とこの役にマッチしていて、特に辞世の歌のところではウルウルしてしまいました。新国では多分、彼の声は良く響いて聞こえるんじゃないかしら?

もう一人、意表をついた大当たりで、終始ウルウルさせられてしまったのが、エリザベッタを歌ったアンナ・サムイル。
彼女も何度も聴いているんですが、ほんとにあか抜けなくて、声だけは大きいんだけど歌が大味だし、映像で観たタチヤーナなんかはまだ良かったけども、
年末にTV放送されていたスカラ座の「かみたそ」でのグートルーネには辟易してしまい、今回もどうなんだろうーー;と殆ど期待してませんでしたが…

歌の未熟さが決してマイナスにはならない(と私は思っている)エリザベッタという役には良く合ってました。パーペとのコンビネーションも良かったですし、相対するカルロへの未練タラタラ感も巧く表現していたと思います。
エリザベッタの4幕冒頭のアリア「世のむなしさを知る神よ」で落涙したのは、初めてです。その場の雰囲気にも惑わされてしまったかもしれませんが。

逆にちょっと、ちょっと…と思ってしまったのが、エボリを歌ったマリーナ・プルデンスカヤ。超スレンダーで美人、黒いタイトスカートにハイヒールが良くお似合い・・・なのに、身のこなしが悪すぎます;;
この演出、テーブルが舞台になっているだけに?!食事のシーンが冒頭と2幕の異端審問のところで出てくるんですが、

エボリはちょうど、テーブルの短い部分に座っているので、客席からだと彼女の横からのお姿が見えるわけです。
その角度からだと食べるときの仕草が、あまりにも品がなく見えてしまい
(テーブルに顔を近づけて食べ物を迎えに行ってしまうのは、あり得ないと思うんですが、誰も指導する人がいなかったのかしら><)
一気に引きました・・・;;

しかもアンナ・サムイルがビックリするほどエレガントに変身していたので、尚更彼女の野卑な仕草が目についてしまいました・・・
いくら美人で歌もそこそこ歌えても、あの身のこなしでは魅力が半減しますよ。。。

オケには満足。プレミエ時のファビオ・ルイージ程ではないけど、イタリア人らしいキレで上手くドライブしてました。甘美な調べも随所に感じられ、落涙することも多かったですし;;
もしかしたらここのオケは、この作品とはとりわけ相性がいいのかもしれません。

で、まあ、これに尽きるということです↓

久々にリンデンらしさを感じた。ちょっと大変な旅程だけど、ベルリンに来て本当に良かった。友達とも沢山話せたし、充実の1日。明日(今日)は移動日だけど、本当にちゃんとたどり着けるか不安(>_<)
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 5月 28

幕間のブレッツェル&アプフェルザフト。
シラーのブレッツェルはバター入りで激ウマ!

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2014年5月28日
ドン・カルロ@ベルリン・シラー劇場 1F6列目中央で鑑賞

MUSIKALISCHE LEITUNG Massimo Zanetti
INSZENIERUNG Philipp Himmelmann
BÜHNENBILD Johannes Leiacker
KOSTÜME Klaus Bruns
LICHT Davy Cunningham CHÖRE Martin Wright

PHILIPP II. René Pape
DON CARLO Gaston Rivero
MARQUIS VON POSA Alfredo Daza
DER GROSSINQUISITOR Rafal Siwek
EIN MÖNCH Jan Martiník
ELISABETH VON VALOIS Anna Samuil
PRINZESSIN EBOLI Marina Prudenskaya
TEBALDO Sónia Grané
STIMME VON OBEN Adriane Queiroz
GRAF LERMA | EIN HEROLD Stephen Chambers

140527 ドン・ジョヴァンニ@ベルリンドイツオペラ

ヘルシンキを出発するのが20分ほど遅れた為、ホントならば18:00ちょっと前に到着するはずが、
テーゲル空港に着いて空港を出たのが午後6時25分過ぎ。7時からの開演に間に合うかどうか、微妙だな~~と思っていたのですが、
タクシーで15分ほどの距離にあるドイツオペラ、素晴らしすぎます!
定時で飛んでいてもギリギリになるのはわかっていたので、ドイツオパーに一番近いホテル ibis Styles Berlin an der Oper 
を予約しておいて正解。チェックイン→着替えて→走って400mほどの、はす向かいのドイツオパーに着いたのが5分前。

チケットも、そのときの状況にあわせようと思って買っていなかったので、滑り込みで窓口に駆け込みました。

上の方の安い席でもいいかな・・と思ってたのですが、せっかく来たのだし、上から2ランク目の72ユーロの席で空いているところを教えてもらうと、平土間の13列目の左から7番目なんかどう?と勧められ、その席を購入。

クレジットカードで決済してもらうと「あら!あなた前にも何回か来ているのね!!」と、窓口の女性に言われました。以前はネットでチケット購入したんですが、顧客情報、残っているのね(^^;
「はい、急いでね~~!」と言われて走って席へ向かったものの、うろ覚えなので該当の入り口がどこなのかわからず、結局係員の男性を捕まえて、教えてもらいました。
13列目に辿り着くと、端から5番目辺りに一人男性が座っていて、その向こう側2席が空いていたので「ああ、あそこが私の席ね」と思ったんですが、ギリギリの時間に駆け込んで「すみません~~」と行くのもなんだなあと思い・・
とりあえず一番端に座って、もし後から本来ここの席の人が来たら、動けばいいか、ということに^^;
いやはや、慣れって恐るべし。こんな綱渡り的なこと、観劇旅行を始めたばかりの頃には絶対にできなかった荒技です。
この劇場の平土間で見るのは、かれこれ10年ぶり・・かな?2004年の年末に、ここに初めて来た時には、ホテルのコンシェルジュに取ってもらったので、確か前から6列目辺りの真ん中だったとおもいます。でもその時どう見えていたのかは全く記憶に残っておらず;;
その後数回とも、全て上の方から見ていたので・・
この劇場、視界はどこに座ってもそれなりにいいんだな・・と思いました。上の方が結構快適なので、上からばかり見てましたけど、
平土間でも傾斜がしっかりついているので、ちゃんと全体が見渡せます。そういうわけで一番左端からでしたが、見切れる所も殆どありませんでしたし、視界のストレスは殆ど感じませんでした。
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この演出は2010年(だったかな?)に新演出され、プレミエ時に舞台上の事故により、ダンサーの一人がが奈落へ落ちて亡くなった・・という、曰く付きの舞台。舞台写真を見ても殆どモノトーンで暗いし^^; まあ、見てもあんまり楽しい演出でないことは、ある程度織り込み済みでした。
タイトルロールは、プレミエ時にもタイトルロールを務めたイルデブランド・ダルカンジェロ・・・のはずだったんですが、急病によりキャンセル。
私は一度も当たったことがなかったですし、今回楽しみにしていたので残念でした。
彼は前日の「ファウストの劫罰」のメフィストも歌う予定だったんですが、この期間の公演は全てキャンセルし、休養に充てたとのこと。大事ないといいのですが・・
代役はMark Stone。初めて名前を聞いた若い方でしたが、ハイバリの美しい声で、難しい演技もこなしながら、体当たりでよく頑張っていたと思います。彼に関しては充分満足できました。
(5月27日のみ彼が代役で、後の公演はカルロス・アルバレスが歌ったとのことですから、それを知ってしまうとちょっと残念・・;)
では、ダルカンジェロやアルバレスが歌っていたらこの舞台の印象が変わったのか?と尋ねられたら、それはNO!でしょうね。
結論から言うと、大嫌いなタイプの演出。意味不明で暴力的でちっとも美しくなくて。
確かにキケンもいっぱいで、こりゃ死者が出ても不思議じゃないわ・・とハラハラしながら見たシーンも多数。特にドンが地獄落ちする直前の、騎士長とのやり取りとところなんかは、
ドンとその分身?手下?(これがまたよくわからない・・^^; ドンが歌っている時には、常に何人かの分身がつきまとっていた。これがダンサーの役割)
が、幅の狭いテーブルの上に多数乗っていて、癇癪持ちのようにぶるぶる震えたり、悶絶しながら互い違いにそれらが上下する(多分、5~6mは上下していたと思う)もんですから、見てて怖かったです;;
…事故があっても、この辺の演出は手を抜かないわけね(^^;
舞台上に黒いゴミ袋が散乱しているシーンがあったんですが、あれは一体何だったのか??? ドンが途中で、客席にイエローカードを一枚ずつ放り投げるんですが、あれも一体何??
SMプレイっぽいところもあったり
(ドンが上半身裸で、鞭を振り回しながらSっぽい性格を醸し出している・・ってのも、新しい解釈のようでいて全く新しくはないと思うのよねーー;)
半裸の男性達が沢山出てきて、大きな円錐状のものを汗だくになりながら押し回したり・・なんか、強制労働みたいで嫌だわ~~と思ったり。

唯一面白い!と思ってクスクス笑ってしまったのが、石像とドン&レポレッロのやり取り。石像は客席(平土間の10列目よりかは前辺りの、真ん中辺りと推測)から二人に声をかけ、ドンとレポレッロはせり出し舞台を歩きながら、二人で懐中電灯で探す・・というくだり。
これは効果的だったと思います・・が、実はこれ、嘗て心酔していた(笑)ベルリン国立歌劇場の「コジ」でこのアイディアはやっているんですよね・・

そんなわけで、なーんか、どっかで見たことのあるような演出の切り貼りで、既視感もアリアリね・・ふーん・・と思って見ていたんですが、最後の最後でどんでん返し。
ドンが死んだあと、ドンと分身、そしてレポレッロが、むくっと起き上がって、舞台後方に下がって行く。音楽はそこで終わり。
・・・つまり、ドン亡きあと、残りのメンバーで歌われるべき重唱をズバッとカット。最初、戸惑い気味にぱちぱち・・と聞こえた拍手が、あ、そういうこと?と気がついた後では、怒濤の拍手に変わりました。
はあ~~~なるほどね・・そういえば、途中の重唱部分(ドンに変装させられたレポレッロが皆にばれて袋だたきに遭う所)で思いっきりブーが飛んだんですが、あれ(重唱としての体を成していなかったといえばいなかったのでね・・;)下手だからブーしたの?と思ってたんですが、
もしかしたらあのお客さんは、既にこの演出を見ていて結論を知っていたので、重唱そのものに対してのブーだったのかもしれない・・とも、思ったわけです。
カーテンコールでの一番人気は、レポレッロを歌ったアレックス・エスポジート。まーよく動くこと動くこと。
「カタログの歌」は腹筋に腕立て伏せしながら歌うわ、舞台の端から端まで全力疾走しながら歌うわ、それはそれはすばしっこい。よく体力あるわね~~と感心することしきり。
で・も・ね。
私はオペラを見に(聞きに)劇場に来ているわけです。歌付きのアクロバットが見たいわけじゃないの。
オペラはクラシックですから、その枠…というか、ボーダーラインが私の中にあるんです。歌い崩したり、♪を飲み込んだり、過剰な表情付けは、特にモーツァルトでは御法度でしょう・・
私のその枠を、彼は完全に超えてしまっています。
演出家の難しい要求によく応えていると思いますけど、大げさに動くから演技達者だとは私は思わないのです。ゴメンなさいね~
そんなわけで、もしかしたらその場にいた中で、一番冷めた目で彼を見聞きしていたのは私かも・・
でも、お客さんは彼に大喝采を送る・・巷での評判も上々ですから、あーそうね、私の頭が固いのね・・ということですわね 😛
この劇場、嘗てはフィッシャー=ディースカウ、ヨーゼフ・グラインドル、ワルター・ベリー、エリザベート・グリュンマー+指揮はカール・ベーム等の綺羅星メンバーでドンジョやってたのよねえ・・そこからすると、随分遠くに来ちゃったもんだなあ・・などと(実際に見たわけでもないのに^^;)妙な感慨にふけっておりました。
もしかしたらまた新しい50年後に、もっともっとぶっとんだドンジョをこの劇場の片隅で見ながら、
今の私のように「嘗てからすると、随分遠くに来ちゃったもんねえ・・」と思いを馳せている日本人女性がいるかもしれません(笑)
その頃には、日本ードイツ間がコンコルド並みの超高速飛行機で、2~3時間で移動できちゃってたりして。
でも、良くも悪くもこれが今のオペラ界のトレンドであるのは事実。良いか悪いか、好きか嫌いかは別にしても、
お客さんの反応の良さを肌で感じましたし、確かにこういうタイプの舞台は、日本ではまず味わえないと思います。
そういう意味では色々イラつくことや、頭を抱えてしまうところもあるけれど、満足の行く舞台。やはり到着日に無理してでも見た甲斐はありました。
幕間にはブレッツェル&アプフェルザフト。そして終演後は近くのスーパー”Kaiser’s”でビールとチーズをちょこっと買って帰り、
正しいベルリンの夜の過ごし方?!を満喫して、お部屋に戻ったのでした。

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2014年5月27日
Besetzung
Musikalische Leitung
Inszenierung
Bühne
Kostüme
Chöre
Choreographische Mitarbeit

Don Giovanni
Donna Anna
Don Ottavio
Der Komtur
Donna Elvira
Leporello
Masetto
Zerlina
Chöre
Orchester

フィンエアーのビジネスクラス

★旅行記の目次は→→→
今年のフィンエアーでは、エコノミークラスのチケット+アップグレードの申請でビジネスクラスをGet。クレジットマイル、ちりも積もれば〜です(^^;


フィンエアーは家族のマイルを合算できます。なので、Amexのスカイトラベラーカードで(オットが主の会員、ワタシは家族会員。マイルはオット名義で一カ所に溜まります)
ショッピングマイルを貯めておいて、
オットのフィンエアーのマイル口座へ移した後(無料)ワタシの口座へ移しました(フィンエアーのマイル移管料20ユーロ)

で、航空券を買った後でフォームに必要事項を入力して、アップグレードの申請をします。
マイルでアップグレードできる席には限りがあるということで、残席状況もフィンエアーのHPから見られる…ことになっているんですけど、
うまく行く日と行かない日がありまして^^; よくわかりませんでした;;

今回、帰りのマドリードーヘルシンキ間は満席とのことで、この区間だけはエコノミーでしたが、
バラハス空港での荷物の預け入れと航空券の発行の為のカウンターでのやり取りは、ビジネスクラス(プライオリティ)のカウンターでOKでした。
荷物にもちゃんと、Priorityのタグをつけてもらえます。

欧州まで最短距離で飛べるのがフィンエアーの魅力ですから、ビジネスクラスじゃなくてもいいかな〜〜とも思ったんですが、
ビジネスクラスの利点って、もちろん座席が広いことやお食事がちょっと豪華なことなどがパッと思い浮かびますが、それだけじゃないんですよね。
案外この、預け入れ荷物のPriority扱い…というのも、ポイント高いです。荷物が早く出てきますから。

【機内はこんな感じ】

行きは二人がけの席を一人で使える「お一人様席」

二人分のスペースを一人で使えちゃいます。いくらアームレストが広いとは言え、やっぱり知らない人と長時間席を並べているのは気を遣いますからね・・

帰りは一列シートの「お一人様席」でした。

どちらのタイプにしろ、特に女性一人の時の「お一人様席」は安心感も全然違いますし、良いと思います。

ブランケットの肌触りもいいし、クッションが大きいのも◎
お腹の上にかけものをしていると何となく落ち着く(笑)習性のあるワタシにはありがたや〜〜

足のせが自由な角度に出来るのも助かる〜〜


アメニティは北欧の会社らしく、
無駄なものは一切ナシ(^^;

スリッパは配布、紙製のポーチに入っていたのはアイマスクと耳栓と靴下のみ。その他必要なものがあれば、洗面所に置いてあるので各自持って行って下さいね・・・というスタンスでした。
(リップクリーム、乳液、ソーイングセット等。歯ブラシ&歯磨き粉はなかったので、預け入れ荷物の中に入れっぱなしにしておかなくて良かったと思いました)

【お食事】

行きも帰りもワイン・シャンパンは同じものがセレクトされていました。
飲み過ぎるとキツいのよね・・と思いつつ、シャンパンの口当たりが良すぎて(^^;

[行き]

アミューズブッシュ…サワークリームのサーモンロール
ミックスグリーンサラダ/和風前菜の盛り合わせ

サーモンの菊菜味噌焼き、野菜の煮物、焼きネギ、ご飯
チーズ..カマンベール、グリュイエール
おまけにデザートワインがまた美味くて…危険危険。
チーズに合いすぎです。

こういうの一人で嗜んでいると(やってることだけは)大人の女性っぽいですなw

[到着前の軽食]

点心セットー餃子、シュウマイ、エビ小籠包、春巻、ニラ饅頭

[帰り]

アミューズブッシュ..トナカイのコロッケ
(お初!)
シャンパンばかりでも芸がないので、
白ワインにもチャレンジ♪

ガーデンサラダ/ホワイトアスパラガスのスープ、
カタツムリとグリーンアスパラと共に

ラム肉..タイムの香りのダークソース、
大麦のリゾット、セップ茸と人参
またデザートワインが(笑)

ハーゲンダッツバニラアイスクリーム。このデザートワインも美味かったんですけど、酔いそうだったので炭酸水とコーヒー添えつつ飲んでました(^^;

[朝ご飯]

さすがに疲れも溜まってきていて、
殆ど食べられませんでした><;

【ラウンジ】
セントレアではJALの「サクララウンジ」を。足りないものを買い足ししたり、セキュリティチェックしたりで、意外と時間がなく・・

でもどうしてもやっておかないといけないと思っていたのが、クレジットカード会社への電話連絡。
やるならほんとは、もっと早くやるべきor別にやんなくてもいいんでしょうが
何かあると心配なので、一応限度額を上げてもらったのと、外国で使うけどワタシ自身が使っているよ〜ということをお伝えしておくと、安心かなと思って。。。
(でも結局、スペインのrenfeの自販機では使えませんでしたけどね・・これはまた後日まとめます)
電話をかける為の個人用ブースが使えるので助かりました。

で、問題はヘルシンキのラウンジ。
行きはまだましだったんですけど、帰りがね・・;

激混みで席取りも大変。ちょっとでも離れたらすぐ他の人に取られちゃうような勢いでした。おかげでお一人様のワタシは飲み物を取りに行くことすらままならず(・・;)
元々あまり広くない上、日本線の三本は全部出発時刻が殆ど同じで、重なってしまうからでしょう。

飲食ブースは激戦・・;

それとフィンエアーは、シルバー会員以上の人ならばビジネスクラスのチケットを持っていなくてもラウンジが使えるので(実は一度その状態で使ったことがある^^;)
そういうのも影響しているのかな〜〜とか、思った次第です。。

まあ、座れただけでもありがたいんですが(その間にツィートしたり、オットに愚痴メールしてましたし^^;)それにしても6月の頭で、なんであんなに混んでいたのか・・;

【やっぱり慣れって大きいのかも】
そんなわけで、質実剛健な北欧の会社らしい、フィンエアーのビジネスクラスは決してゴージャス!というわけではありませんが、
やはり、エコノミーと比較すると疲れ方は全然違います。ワタシが今回、あのハードスケジュールをなんとかこなしたのも、帰ってきてから殆どフツーに生活できているのも
Cクラスでの往復だったから・・というのは大きいと思います。

行きは子連れの方がいましたが、
帰りは大人だけで静かな空間でした

しかーし!いかにCクラスとはいえ、乗っている時間や気圧の変化の条件は同じですから、飛行機に乗り馴れていない人にとっては、やっぱり苦痛・・;

行きのフライトで、私の一列後ろに座っていたのは、ツアーでビジネスクラスにアップグレードなさっていた年配の日本人夫婦。
ずっと緊張なさっている様子が座席越しに伝わってきてましたが、奥様はヘルシンキに着く前から、少し具合が悪そうになさっていて、
(たまたまベルリン線でも近くになった)
ベルリン線ではもうずっと苦しそうで、着陸直前にはとうとう…という状態。極度の疲労と緊張が招いた体調不良だと思います。

私も一応、7回一人で渡航しましたし^^; オットと一緒の旅行も含めるともう少し回数重ねてますが
食事の頼み方ひとつでも、最初の方は緊張してましたもの。今ではそういう時の振る舞いも、それなりに板についてきてますからね・・・(多分)

それにもう、コムスメ感は全くないでしょうから(^^; 
女一人で(仕事じゃなくて)Cクラスに乗っていても、そんなに浮いた感じもなかったと思います・・(多分・・)

もうホント、40代中盤で、年々身体はきつくなってきてますし
遠征の回数を3年に一度に減らして、ビジネスクラス貯金しようかな、とか真剣に思っちゃいます^^;

(その為には誰かさんが毎年のように来日してくれることが条件・笑)

また(近いうちに)座れますように…

行くと決めて自ら動かないと、物事も思うように動かせない。そんな気になっている。

航空券の予約やっと全部済ませた。希望日がちょうど向こうの連休初日に当たる為、割高になってしまったが自分の希望を全て入れるとどうしてもこの日にちは動かせないと思った。行けるかどうか相変わらず微妙だけど、行くと決めて自ら動かないと、物事も思うように動かせない。そんな気になっている。
— ヴァランシエンヌ (@v_valencienne) 2014, 5月 21

今回の旅行記(旅程表は→→→)を書き始める前に、今の私の置かれている状況をお話しておきます。

車で3、4時間ほどの距離に住んでいる、主人の実家の両親+近所に住んでいる独り身の叔母(全員アラナイン<ーでいいのか?つまり90歳前後)が
昨年末頃から体調が思わしくなく、揃って入退院を繰り返しているうちに、

GWには義父が一時、意識不明に陥ったとか、義母も脳梗塞の後遺症で入院が長引いているうちに痴呆が進んでしまったりとか、叔母も末期がんで、余命いくばくもない…とか宣告されたりとか。

5月に入ってからは毎週末には主人と一緒に実家まで行って、様子を見てました。

…この状況で、のんきに海外旅行なんかしていていいんだろうか?

何度も自問自答しました。直接携わっているわけではないけれども、目の前に突きつけられた介護問題の現実・・・
義父母と同居している義兄や義姉に負担もかかっているし、心苦しくも思っています。

旅行中に万が一のことがあった時(私は自分で決めたことだからどれだけ非難されても構いませんけど)
「嫁はこんな非常事態時に海外旅行に出かけていた」と親戚一同から非難されるかもしれない、そんな旅行を許した主人の立場は?等等、考えだしたらキリがありません。

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でも、多分半年先に延ばしたとしても、状況は変わらないどころか、時々刻々と悪くなる一方(残念なことですけれども、良くはならないでしょうから・・・)だろうし、

5月初旬現在発表されていた、来シーズンの彼の予定を眺めてみても、時間とお金をかけて飛行機に乗って行くほどの情熱を持てる演目が見当たらない…というのも大きくて。
(近くに住んでいるのならば、「鐘」も実際に聴きたいんですが^^;)

1月にトリノ@魔笛の遠征を中止したのも、家族の事情によるものだったんですけど、
だんだんと自分の事情だけでは、都合がつかなくなることが、この先もっと増えるかもしれない。
去年の遠征では、自分がウジウジしていたことによって、後の後悔先経たず…的なこともしてしまったし、
今、もう一度行っておかないと、暫く行けなくなった時に心残りがキツそう・・・ってのもあって。

幸い、余命宣告をされた叔母も、一時期の一番悪かった時期から少し回復して、今すぐどうこう・・って感じではなさそうと思ったのですが、
職場の同僚の中にも、つい先日余命宣告どおりにお父様を亡くされた方もいたので、ほんとに人の命は、誰にも予測がつかない、わからない…どうしよう…

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5月29日と30日のバリャトリードでのコンサートのチケットは、3月のオスロフィル/V.ペトレンコの来日公演を聴いた翌日に買っておきましたし
(なんせ3列目のど真ん中が€27/一日っちゅー安価なチケットだったので、万が一行けなくなったときも惜しくないと思っていた)

ホテルもBooking.comで予約しておいたのですが、
肝心の飛行機の予約はなかなか踏ん切りがつかず・・・眺めているうちに値上がりしてしまいました^^;

でも、よくよく考えてみると1月のトリノ行きがダメになったのは、
あの時から義父の体調が思わしくなくなってきていて、もしかしたら…という思いがあり、飛行機の予約を一番後回しにしていたんですが、

一番の原因は「行ってくるんだ!」という確固たる意思が欠落していたからかもしれない、その結果行けなくなってしまった状況を呼んでしまったかな・・とも思っていたのです。

行くなら、まず飛行機の予約は確実にしないと。

今の私のように、いつ何時変更を余儀なくされる状況下にある場合は、変更が簡単にできる旅程にするのが鉄則、つまり、大掛かりな移動を伴う旅程にしない方が得策なのはわかっていたんですけど、
(今回の場合は、4泊6日マドリード往復で飛行機を抑えて、間にバリャトリード往復を挟む・・・ぐらいの感じで組むことがベスト。飛行機を予約した後で知ったのですが、私が予約したのは「日程の変更」は可能だけど「場所の変更」は不可でしたから)

バリャトリードがどんな街なのか?日本語の情報も殆どなく、観光では持て余してしまうかも。。。ということと
万が一コンサートをハズしてしまった時の保険?!として、
他にオペラかコンサートがある街と掛け持ちしたい気持ちは抑えられず・・・

まず、起点となる(であろう)マドリードのレアル劇場の日程を探りました。しかし演目が「ホフマン物語」
何度かチャレンジしているんですが、ちょっと私には合わない演目+チケット代が思いの外、高額だったことで、どうも食指が動かない・・・

同じスペインならば、2度行っていて未だ訪れていないバルセロナも面白そう。ここでは人気歌手が出演する「ワルキューレ」が予定されていました。
ワルキューレなら、好きな演目にも関わらず一度もまだ実演を見たこともないですし、キャストも揃っている…と、気持ちが傾きました。

しかし…バルセロナはスペイン1の人気観光地ということもあり、オペラハウス周辺のホテルもパリ並みに高い!

それに、飛行機で移動出来ればラクだと思っていたのに、最終目的地のバリャトリードまで、Ryan airが夕方に一便飛んでいるだけ。あまりライアンエアーには乗りたくないし、結局バリャトリードに辿り着くには、マドリードを経由するのが最も利便性に優れた方法です。

となると、バルセロナからマドリードまでの移動手段。スペイン国鉄Renfeの高速列車で3時間、飛行機だと1時間。
昨年、トリノからパリに電車で移動した時にトラブルがあったことから、あまり長時間の電車移動は避けたい・・・なら飛行機?

う===ん、でも、どうせ飛行機に乗るならば、別にスペイン国内に拘らなくてもいいんじゃない?

…え?
……また?
………だってさ、知らないとこ×2箇所・・・って、精神的にもキツくない?
…うん、そうだよね…慣れたところでならし運転したあと、スペイン入りしたらどお?

という心の声が。。。^^;

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ということで、最終的に選択したのは、なんと(またまた?!)ベルリン^^;;;;;
なんでスペイン行くのに、わっざわざ、ベルリンに寄って行かねばならんのだ・・とは、当然思いました。

でもねえ…
ベルリンでは、28日にシラー劇場で「ドン・カルロ」
おまけに27日にはドイツオパーで「ドン・ジョヴァンニ」DOBなら到着日にそのままオペラ行けちゃうし。。。
こういう計算が成り立つところが、行き慣れているベルリンの強み。

それに、在ベルリンの友人にも久しぶりに会いたい。思い立って急遽連絡を取ったところ、ちょうど28日だけは空いている・・とのお返事がもらえました。

こういうわけで、キャンセルする可能性もあり得ますから、割高になるのは仕方ありません。
キャンセル料、変更手数料を払えば返金されるタイプの航空券を予約したのが、5月10日。出発のほぼ2週間前でした。
その10日後に、ベルリンーマドリード行きの航空券を予約。冒頭のツイートは、その時の決意表明・・だったというわけです。

いつもは、行ってきたあとで事後報告していた私としては極めて稀なことですが、事前に「行く」ことを、ブログやツイッターで書いてたのも、書いておけば無事に行って来れる可能性が高まるかも・・という言霊効果を願ってのことでした。

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こんな状況でしたので、いつ呼び出しがかかってもいいと覚悟して、
いつもならば、予約出来るものは全て日本出発前に予約をしてしまうのですが、いくつかのパーツは現地調達でまかなえるように、フレキシブルにしておきました。

(マドリードまで行ってしまえば、帰りの便を一日早めるのが可能になるから、おねがいだからせめてマドリードまでは行けますように・・と、常に願っていました^^;)

で、敢行した結果はこんな感じ =>=>=> (旅程表にジャンプ)

でもホント、幸いこの期間には何事もなく、義両親も叔母も小康状態を保っているとのことで、ホッとしました。

こんな状況で、旅に送り出してくれた主人と
(ヨメの立場として、それはどうなの?!と小言を言っていた^^;)同居している私の母と

旅行の為の連休申請は事前に許可を頂いていたものの、GWにも(=義父が一時意識不明に陥った時)取りはからって連休を取らせてくれた上、またもや連休を取らせてくれた職場の同僚たち…
それに、事前にツイッターやメールで励ましてくれたネット仲間たちには、ほんっとに、感謝してます・・・ありがとう:)

ただいま~!

色々懸案事項をムリクリに押し切って、5泊7日でベルリンーバリャドリードーマドリードと行ってきました。
昨年のトリノーパリ旅で、大掛かりな移動を伴う旅はもう、色々な面でしんどいからと躊躇ってましたが、どうしてもこういうまわり方がしたくて。
他のルートも考えたんですけど、これはもう、心の声に従った方がいいと思ってムリクリに実行。勿論疲れましたけど、昨年のなーんか、もやもやした、ちょっと後味の悪かった終わり方と違い、間違いなくこれまでの旅で、一番充実感が持てました。
ホントに7日間、無事に幸せな旅行ができたこと、心から嬉しく思ってます。
ツィッターでちょっと実況したりもしましたが、お付き合い下さった方々、そしてツィッターしてないけど行く前に久しぶりにこちらを覗いて下さった方々、ありがとうございます。
実は今夜はまだ自宅じゃないところにいるので(笑)
明日自宅に戻ったら、少しずつ御報告して行きます。
まずは帰還報告まで。こっそり持ち帰ったスペインのハモン食べつつ(^_-)
(写真はスペイン・バリャトリードの街中。美しい街でした)