160204&07 ファウスト@エッセン・アールト劇場(その2・後半の流れ)

公演の詳細データ、舞台写真まとめなどは
を、
前半の流れは
をご参照下さい。

*場面の解説は《音楽之友社編 スタンダード・オペラ鑑賞ブック「5」フランス&ロシア・オペラ》を参考にしました。

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後半。舞台には一面の雪が積もり、ひらひらと紙吹雪が舞っておりました。
この構図は、共同制作のベルリン・ドイツ・オペラの舞台写真を見た時から「きれい〜〜!」と思ってたんですが、実際に見るとすっごく絵になります。2月7日はこの舞台が現れただけで、客席から拍手が(笑)

後半は、この降りしきる雪一面の舞台でメフィストが引っ掻き回し…もとい、大活躍します。

《マルガリータの嘆きとジーベル登場》

ファウストと愛しあった時と同じワンピースなのが痛々しい・・

ファウストと愛しあった時と同じワンピースなのが痛々しい・・

時が経ち、寒空の下、ギンガムチェックのワンピースの上にカーディガンを羽織っただけの薄着で大きなお腹を抱えるマルガリータ。彼女の住まいのキャンピングカーには”NUTTE”(ドイツ語で「娼婦」の意味)の落書きが。泣きながらその文字を消し、ファウストに捨てられ、友人たちからも嘲笑された苦しみを歌います。

続いてジーベル登場。彼も”NUTTE”の落書きに気が付きますが、マルガリータにかわらぬ愛を歌います。
(ウサギの着包みは雪の舞台になると、尚映えて可愛かったなあ)

《兵士の合唱、そしてヴァランタンの帰還》

兵士たちは例の怪しいお面を被った面々。でも明らかに戦争で心が傷ついた感を醸しだしていたんですが、この合唱とオケの勇ましいこと!!
舞台上の生気のなさとのギャップがなんとも言えず・・でもやっぱり、私はこのっくらいガシガシとオケを鳴らしてくれると嬉しい。

生気がない・・

生気がない・・

その中に、更に心が傷ついた感のヴァランタンも。フラフラになりながら、ジーベルと出会い、マルガリータの消息を訪ねます。答えに窮するジーベル。曖昧なまま、舞台の奥へ二人は引っ込んで行きます。

ジーベル

よく見ると、後ろにメフィストたちが待機してるのが見えるねw

《ここで!きた〜〜〜〜〜〜〜っ!【金の子牛】♪(v^_^)v》
「金の子牛」のあの旋律に乗って、ゴーカートの上に使い魔の女子たち(制服の上に毛皮のジャケット着てる)、廃人同様のファウストが、所狭しなスタイルで乗っかり、その上に君臨?するメフィスト!
(ピンクスーツの上にファーのロングコート!寒い国の人だからこれが似合うのよ〜〜〜〜Σ(゚∀゚ノ)ノキャー)

これですよ、これ。踏まれてるし(萌えるわ〜〜違^^;)

これですよ、これ最高。踏まれてるし(萌え〜〜^^;)

この構図、あらゆる意味で私のヘンタイツボにドンピシャで(^^;;;;;;
ええもう、あらぬ妄想を・・・(えすのくせにふまれてる…違)
女子達の無機質な表情もすっごくツボ。

自分を踏んでる女子の太ももには、札束を挟んだガーターリング。歌が始まるとさりげなく彼女の足を触りつつ(いやん😍)

札束を抜き取り、女子たちは散らばり。ファウストもフラフラと離れた場所に座り込みます。

メフィストがゴーカートから降りて歌いながら札束をばらまくと、お札を拾おうと女子たちはメフィストに群がり、その女子たちを抱きかかえるメフィスト(エスカミーリョが重なる。。。)
ファウスト一人が、離れた場所で正体を失ったかのように、頭を抱えて突っ伏しています。

1602-Faust-Essen-005

こういういかがわしさもうまくなったねえ・・

歌がフランス流でないのは百も承知、オケはガンガンに鳴る中、ひときわ通る声で場を持ってった感じで、札束ばら撒く姿もサマになってた。
ヴァラリン「あああ、今の彼のメフィストが聴けてほんとに良かったあ・・(かっこいいよw)」
と、もう、このアリアの必然性を初めて感じた喜びに打ち震えつつ、めろめろめろめろめろめろめろめろ×∞しておりました。

(2月4日には客席にも戸惑いが感じられたのか、ここで拍手が入らなかったんですけど7日には入りました。総じて7日のお客さんの方がテンション高めだったかも)

《更に大胆な改編は続くよ》
メフィストが金の子牛を歌い終えると、ファウストに声をかけます。

マルガリータに会いたい・・!

マルガリータに会いたい・・!

さて、どの部分をここに持ってきたと思いますか?答えは第5幕第3場の「ヴァルプルギスの夜」が消え失せ、ブロッケンの谷の風景の場面の短いメフィストとファウストのやり取り。
ヴァルプルギスの夜の場面のあと、ファウストがマルガリータの幻影を見て「彼女に会いたい!」と叫び、オケが雷鳴のように轟くところです。
ここの音楽って、こんなに劇的だったっけ?と「金の子牛」から続く私の中の興奮は冷めやらないまま、まだまだ続くメフィストの揺さぶり・・

《セレナーデ「眠ったふりをせずに」》
トン・トン・トン、と、メフィストがステッキ
(こんな突飛なカッコしてるけど、メフィストお約束のステッキはちゃんと持ってる)
で床を3回叩くと、動きが止まっていた女子達がキャッキャと笑いながら廃人ファウストに群がります。
セレナーデの前のファウストとのやり取り「だからお前、この家に入りたいなら俺の力がいるんだぜ・・」と歌う、その皮肉っぽさったら!

セレナーデを歌い始めると、女子の一人を自分の前に立たせ・・ステッキを横にして彼女の腰あたりにぎゅっとおしつけ、引き寄せて「逃げないでね😉w」的な笑みを浮かべつつ
(くーーーーーーーーーーっ!Sの本領発揮?!)
おもむろに服を脱がせ始め・・(ぎゃ〜〜〜〜〜!そっその手つきが・・(違))
あら不思議!彼女のお腹が大きくなり・・
(ま、これって、結婚するまでは、そーいうことをしちゃダメよ、っていう啓蒙アリアだもんねw)
彼女も大きなお腹を抱えて、ふざけながらメフィストに二人羽織みたいな抱きかかえ方をされて、一緒にキャンピングカーに近づきます。

《ヴァランタン登場、そして死・・》
メフィストがステッキでキャンピングカーを叩くと、中からヴァランタンが怒り狂って登場。お腹の大きな女子が彼をからかう仕草をすると、ヴァランタンは彼女のお腹の詰め物
(メフィストが彼女の脱がせた服をお腹に詰めてただけの、まやかし魔法だったの^^;)
を抜いて、地面に叩きつけます。

イタズラ女子達、無邪気なフリして怖い・・

「俺の大事な妹をたぶらかしたのはどっちだ?!」と、責めるヴァランタン。

そんなヴァランタンをからかうかのように、メフィストが戦いをけしかけ、ファウストとヴァランタンの決闘。女子達もヴァランタンを嘲笑しながらナイフでイタズラ。
(この辺、ヴァランタンがほんと可哀想に思えた。。。)
最後はメフィストがファウストの手をを無理やりヴァランタンに向けて、ヴァランタンは斃れます。
(スパラフチレが重なる。。。)
スパラフチレが重なる。。。

わらわらと街の人達(=お面の人たちやマルトおばさん)が現れるさなか、マルガリータも登場。兄に声をかけますが、罵倒され、彼女が絶望に打ちひしがれるなか、ヴァランタンは命を落とします。
マルガリータとヴァランタン

《教会の場面》
舞台に一人残り、しゃくりあげながら祈るマルガリータ。そこに響き渡る、姿なきメフィストの無慈悲な声。

この「声」客席から響くんですが、2Fバルコニー席で聴いていた時に、もうひとつ上の階(アールト劇場の客席は3階まで)から歌ってるのかと思っていて、
(私だけじゃなく、近くにいたほとんどすべてのお客さんは皆、上の階の左側を振り返って見ていた)
あとで彼に尋ねたら
「僕、一階の後ろで歌ってたんだヨ」と言われて、えええええ〜!?とびっくり。

で、平土間から見た時に確認したら、確かに1F左側の後ろから歌ってました。
うまく声が反響して、上から下に降りて聞こえるような感じ・・というか、客席全体が彼の声に包み込まれるような感じがしたんでしょうけど、効果絶大。

ここの対決の場面は予習の段階で割と気に入ってたんですが、こんな演出(1*)されてしまうと、一体どこまでこのプロダクション、私のヘンタイツボを突いてくるの〜〜😍ともう、こっちが正体無くしそう^^;

痛い・・!

このメフィストVSマルガリータの対決のさなかに、マルガリータは産気づき、痛みの声を上げます。この声がまた、場面にビタっとハマっていて、彼女の苦しみがなお一層強く心に突き刺さりました。

メフィストの「お前は地獄に落ちるのだ!」の一声のあと、穏やかなオルガンの伴奏が聞こえる中で彼女は我が子を産み落としますが、血まみれの我が子に触ることもせず、赤子は雪の上に晒されたまま、回転盤の上に乗って見えなくなります。

《ヴァルプルギスの夜は・・》

Happy Wedding💓

Happy Wedding💓

出産後、呆然としていたマルガリータの元に、白いワンピースでおめかしした女の子たちが近寄ってきて、彼女にもドレスを着せます。
美しくも力強い?!(ホントは優美〜〜なはずなんだけど、とにかくエッセンのオケ、アクセントと馬力がすごいの・笑)音楽に乗って現れたのは、ハッピー・ウェディングの場面!

そう、ヴァルプルギスの夜の場面は、メフィストがファウストとマルガリータの為にセッティングした結婚式💓

(実は教会の場面で、客席から歌ってた時にすでに着替えていたんだけど!)
ここでのメフィストは、シルクハット+黒ジャケを白いランニングの上に羽織り+黒のスラックス。ファウストが待つひな壇に、メフィスト自らマルガリータをエスコートします。
シャンパン持ってグラスに注いだりとか、いや〜〜〜〜〜〜〜〜ん!かっこいいわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜😍
1602-Faust-Essen-010

私の拙い文章力では「そんなの、ありえな〜〜〜〜い!」って感じがするかもしれませんが、この旋律、実は結婚式にぴったんこなんですよ!!今まで見たどの映像のヴァルプルギスの夜の場面よりもキュートで洗練されていて、メフィストが見せてくれるひとときの甘い夢だとわかっていても、とろけました。(めっメフィストの表情が・・すっごくいいのよ😍)
スクリーンショット 2016-02-11 22.07.22

《マルガリータの投獄、そしてフィナーレ》

裁きを受けるマルガリータ

ヴァルプルギスの夜の音楽の終焉とともに、結婚式の場面は忽然と消え・・一人残ったマルガリータ。音楽は一転、悲痛な前奏曲が流れ、マルガリータは裁きを受け(裁くのはお面の人々の一部)つき飛ばされ、髪を切られ、捉えられます。

回転盤の上にはちゃんと牢獄っぽく、柵が備え付けられて。

メフィストとファウスト登場。メフィストは柵を乗り越えてマルガリータの牢獄の見張りをしている警察官二人を(これがまた、ビミョーに秘密警察っぽい雰囲気で、このあたりはドイツらしいわあ・・と思いました)ピストルで射殺。
「今のうちにいけヨ」とファウストをマルガリータの元へ遣ります。

既に狂気の中にいるマルガリータ。この場面、双眼鏡で覗いたらマルガリータ役のJessica Muirheadの目つきが完全にイッちゃってて、ゾクッとしました。

1602-Faust-Essen-014

逃げろ!!!

一緒に逃げようとマルガリータに声をかけても、既にその声は彼女には届かず・・3人で押し問答しているうちに裁きが降り・・メフィストとファウストは退散。(ここんとこ、実は二人が最後どうなったのかよくわからなかったのよね^^;)

マルガリータの死・・・

マルガリータは医師によってベットに括りつけられ、最後は注射による安楽死。この遺体を、冒頭でファウストは引きずっていたのですね。

・・・十字架も出てこなければ、天使も出てこない、最後の救済もなかった・・というわけ。

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こんな感じの現代的な「ファウスト」でしたけど、何しろ一瞬たりとも退屈させない、「次、どうなるんだろ?!」ってドキドキしながら、飽きさせずに(決して本流ではないにしろ)「ファウスト」の持つ新たな一面を見せてくれたこと、
そして私がなかなか馴染めなかった宗教色がこれでもかというくらい、排除されていたこと、
また、2幕で《金の子牛〜メフィストが十字架を怖がる〜剣のコラール》をカットし、4幕に《金の子牛〜第5幕第3場のブロッケン山の場面〜メフィストのセレナーデ》と組み替えたことにより、ドラマ的には収まりが良くなって説得力が増す気がしましたし、メフィストの存在感が際立った気がします。
(私にとっては苦手場面・メフィストが十字架を怖がるとこがなくなったこともあって、あらゆる意味で美味しいとこ取りでした💓)

全体の流れのなが〜〜い説明はこれでおしまい。余韻に浸りすぎて(笑)1ヶ月経っちゃったので、メモがあるとはいえ、細部はちょっと間違えて記憶しているとこもあるかもしれません。でも、これ↓は伝わりましたわよね?!(笑)

さ、次は熱い熱いヴィノグラードフ・メフィスト語りor全体の感想・・
(まだ書くの〜?って、だって、前回と今回のは、流れの説明ですもの!!!私の主観、入ってないでしょ?!←嘘だあ^^;)

*こんな演出(1*)
ヴァラリンが12年前、初めてヴィノグラードフに出会った時、客席(バルコニー)から彼の声が聴こえて一発でココロを持って行かれたので、こういうシチュでは否応なくその時の思い出が蘇ります…
(ということで、この場面では出会いのザラストロが重なってしまった、というわけ)

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2016年2月4日&7日 ファウスト@エッセン・アールト劇場
演出:フィリップ・シュテルツル
指揮:セバスチャン・ロウランド

ファウスト:アドデッラ・ラスリ
メフィストフェレス:アレクサンドル・ヴィノグラードフ
ヴァランタン:マルティン・コーネット
マルガリータ:ジェシカ・ムイヘッド
ジーベル:カリン・ストロボス
マルト:アルムス・ヘルブスト

ハイライト映像↓も合わせてお楽しみ下さい💓

『160204&07 ファウスト@エッセン・アールト劇場(その2・後半の流れ)』へのコメント

  1. 名前:娑羅 投稿日:2016/03/09(水) 01:17:44 ID:a98fc19ce 返信

    バレエでは曲順を入れ替えることは時々ありますが、オペラでもあるのですね!?
    しかも、かなり大胆な・・・(^^;
    メフィストが十字架を怖がるシーンは、ヴァランタンも少し歌うんですけどね~(笑)

    ハイライト映像拝見。
    ヴィノさん、美しくて魅力的な悪魔ですねー♡
    やっぱりバス歌手としては、悪魔役は代名詞みたいなものですから、今後もどんどん歌っていただけると嬉しいですね(^^)
    ベルリオーズのほうも是非(^^♪

    • 名前:ヴァランシエンヌ 投稿日:2016/03/09(水) 01:30:08 ID:224d7974e 返信

      娑羅さん:

      あらまあ、こちらにも早速ありがとう〜♪
      最初に「金の子牛」がないのか?!と思った時はほんとビビりました(笑)
      でも、あれがないはずはない、もしかしたら「ヴァルプルギスの夜」まで引っ張るのかな〜?とも考えたんですが、あそこで入るとはびっくりぽん!(笑)

      ここまで曲順をいじることには彼も「珍しいでしょ」と言ってましたわ。

      >メフィストが十字架を怖がるシーンは、ヴァランタンも少し歌うんですけどね~(笑)

      そうだよね(笑)でもね、ほんと私あそこが苦手で(剣のコラールは嫌いじゃないんだけど)どうしたものかと思ってたら、まさかのカット(笑)
      いや〜〜もう、ヘンタイツボの覚醒を含めて、この演出、まさに私の為にある!とおもっちゃってもバチは当たらないよね?!と思いましたですw

      >ヴィノさん、美しくて魅力的な悪魔ですねー♡

      いやああああああああ〜〜〜〜〜ん😍 ありがと〜💓
      もう彼以外のメフィストは多分、受け入れられないと思います(めろめろめろめろめろめろめろめろ)
      とにかく「苦手!」と言ってたこの作品に一応適応力がある、ということと、メフィストにメロメロになれたことは良かったと思います。彼に感謝😍

      ベルリオーズのほう、1月のパリでの(なんとチャレンジャー企画なw)フランスモノで固めたコンサートでも歌っているし、やりたいみたいですよ、本人は。
      レリエの映像で予習しときますかね、「その日」の為に( ̄ー ̄)ニヤリ

  2. 名前:Basilio 投稿日:2016/03/09(水) 09:24:50 ID:14214a584 返信

    お疲れさまでした!これはまた随分と派手な改変!笑
    とはいえ考えてみればそもそものグノーの『ファウスト』自体が、ゲーテをかなり切り貼りしているので、筋としての収まりを良くした分、ヴァラリンさんのように物語から入りたい方にはいいのかな、と思いました。元々設計されている音楽の順番を演出の都合で変えたりするのってかなり労力の必要な作業だと思っていて、個人的には正直成功していると感じたものって少ないんですが、そういう意味でうまくいった例だったんでしょうね^^

    何てことを言った一方で、そういえばそもそもオペラって結構歌手の負担や演出の都合を考慮して曲順を変えたという話は昔からあるんですよね。有名なのはこの『ファウスト』の教会の場の位置とか、『フィガロの結婚』の裁判の場と伯爵夫人のアリアの順番とか……そういう意味では、今日我々が思うほど厳しくオペラの曲順って考えなくてもいいのかなという気もしてきています。んー、でも演出家優先であまりにも無意味にずたずたに音楽を刻まれた公演とか出てくると、それはもうその作曲家の作品じゃなくて演出家の作品になっちゃうよなーと思ったり、悩みます^^;

    ベルリオーズももちろんですが、ボーイトも歌って欲しいです!!彼がヴァグネリアンしていたころの作品ですし、ヴァラリンさんはむしろこっちが好みかもよ?ということでプロローグをご参考までに笑
    https://www.youtube.com/watch?v=fgRa2GQ1U0E
    ニコライ・ギャウロフ(バス)
    ローマ歌劇場管弦楽団
    シルヴィオ・ヴァルヴィーゾ(指揮)
    1966年9月

    • 名前:ヴァランシエンヌ 投稿日:2016/03/09(水) 20:26:33 ID:224d7974e 返信

      Basilioさん:

      お待たせしました(笑)
      毎回こんなヘンタイレポにお付き合い頂いて感謝です。ファウスト好きのバジリオさんをどう驚かせようかと虎視眈々としてたんですが、なかなかのびっくりぽん!でしょう?

      モダン演出も考えようなんですよね。確かに私のように物語から入りたい人にとっては、古典的なやり方よりも可能性が広がりますから。
      オペラの演出で私が重要に思っていることは
      「見ている、聞いている時に、余計なことを考える余地がないこと、謎解きにならないこと」なんです。モダンの時はプラス「既視感がないこと」かな・・
      (あらぬ妄想に走ってたジャン・・というのはナシよ( ̄ー ̄)ニヤリ)

      去年の「アレコ/マラテスタ」は、モヤモヤの多い舞台だったんですよ。彼以外の共演者に不満があったし、演出では咀嚼できないところもあったので
      (結局あとから映像を見ても、それは解決できないのよね・・で、せっかく映像が存在するとはいえ、音だけ抽出して聴いてるし)
      その辺をどうまとめようかと考えているうちに、一年経っちゃた・・という^^;

      今年はそういうことが一切なかったですし、ファウストもマルガリータも(可哀想な殺され方をした^^;)ヴァランタンも、見た目的にも適材適所だったと思いますし、特にマルガリータは大熱演で、素直に彼女の境遇に共感できましたから。やっぱり共演者は重要だわね。

      演出とか演出家について、ちょうど10年前にまとめたものを引っ張りだして読んでみたら、あはははは、今と全く変わってないわ(笑)
      三つ子の魂百まで・・とはよく言ったものです。良かったら目を通してみて下さいな。
      http://valencienne.tea-nifty.com/brot/2006/03/post_8d62.html

      >ボーイト

      ありがとう〜!うんうん、巨匠、さすがの貫禄、エレガンスも感じさせるところがすごいね。
      これを今度、ムー帝と虻ちゃん(←うまい具合に変換できたw)がやるの?

  3. 名前:Basilio 投稿日:2016/03/10(木) 12:13:02 ID:a166844f8 返信

    >「見ている、聞いている時に、余計なことを考える余地がないこと、謎解きにならないこと」
    結局はそこなんですよね、本当に。
    観ていて、聴いていていろいろ気になってくるところが出てきちゃうっていうのは、少なくとも自分にとっては納得いかない上演だったということですし。そこに共演者の能力値も出てくると、余計に納得いかないものが増えてくるし……
    旧記事、興味深く拝見しました。僕はより保守的な自覚がありますが、ご意見納得します^^

    >ボーイト
    お褒めに預かり^^一番声がいい時期の録音なんで、最近CD復刻してほくほくしています(できたらこの時全曲録音して呉れたら!とは思いますが)
    そうそう、これをあのコンビでやるんですよ~ムー帝(素晴らしい字面!ww)はこの演目大好きで、あちこちでやってるらしいんで期待しています。レイミーやラ=スコーラとの録音も(ライヴの瑕はあるとはいえ)見事なもんですし!
    虻ちゃんwwwは、まあ歌はうまいからそれなりだろうとはw

    • 名前:ヴァランシエンヌ 投稿日:2016/03/10(木) 23:07:39 ID:cf84c3267 返信

      Basilioさん:

      そうそう。アッチの世界に連れてって〜とまでは言わないですが、頭で考えちゃうのは、没入できなくてどこか冷めているってことでしょうしね。本能で感じたいの(笑)

      もう少しこの「ファウスト」のことを書きたいんですけど
      (共同制作のベルリン・ドイツ・オペラでは「金の子牛」の位置は通常通りだったと思われる証拠映像を発見したので、その紹介もしたいし、メフィストはダルカンジェロですが、同じ衣装を着ていても、二人の役作りと役の解釈には大きな違いがあり、小道具にその差が現れているのが興味深かった。。。演じる人が変わると、キホンは同じ演出でも全然違う作品に見えますね)
      流石にちょっと疲れました^^;
      (同じテンションで一ヶ月以上キャッキャ言ってるんですから、どうかしてますよねえ・・) 

      >ムー帝と虻ちゃん

      感想、楽しみにしてますよ。私はまだ他の人の声を体に入れたくないので、今回はパスですw
      (明日のイェヌーファでさえ、行くのが面倒だと感じてますわ・・まああの作品は、女性が主体だから、多分大丈夫だと思うけど・・・)

  4. 名前:Basilio 投稿日:2016/03/11(金) 09:02:45 ID:53a8ee4fe 返信

    おっしゃる通りだと思います。
    よほど意図がない限り、「これに何の意味があるの?」という疑問が出てきちゃった時点で失敗なんでしょうね。

    役者が違うと別物とは言いますが、単に声が違うだけじゃなく歌の持ち味や演技も変わってきますからね。ダルカンジェロとはかなり声も違うし、本当に違うものになりそう笑。
    気長にお待ちしております^^

    >ムー帝と虻ちゃん
    blogの記事にはしなくても呟くぐらいはすると思います笑。

    >イェヌーファ
    実は未聴の作品なんですよね(ヤナーチェックはどうもまだハードルが……)
    ラーモアが本当は聴きたかったんですが。

    • 名前:ヴァランシエンヌ 投稿日:2016/03/11(金) 22:38:49 ID:5bcddc5f1 返信

      Basilioさん

      >役者が違うと別物

      ええ、検証記事を楽しみにしてて下さい(ムフフ💓)

      >>イェヌーファ
      >実は未聴の作品なんですよね(ヤナーチェックはどうもまだハードルが……)

      えええええ〜!?そうだったんですかっ。
      東欧ミュージックなので、イケてると思ってました(ごめん^^;)
      ぜひ聴いて・・と言いたいとこだけど、バス全然活躍しないしね(笑)

      ラーモア、私にとっては「ヘンゼルとグレーテル」のヘンゼルのイメージなんですよ。バジリオさんの「オペラ千夜一夜」にも登場してましたね。
      ああいうドラマティックな役を歌うとは思ってませんでしたが(なんせ私の持ってるコステルニチカは皆さん元ブリュンヒルデばっかりw)それこそ
      >役者が違うと別物
      で、役の違う一面が見えた気がしました。