ファウスト@エッセン 補足

えーまだ終わってなかったの?(はい、すみませんね^^; これやっておかないとどうしても先に進めなくてですね:P)

160204&07 ファウスト@エッセン・アールト劇場(その1・前半の流れ)

160204&07 ファウスト@エッセン・アールト劇場(その2・後半の流れ)
公演の詳細データ、舞台写真まとめなどは を、 前半の流れは をご参照下さい。 *場面の解説は《音楽之友社編 ス…

何度か書いたように、今回のエッセンでのファウストは、昨年夏にプレミエを出したベルリン・ドイツ・オペラとの共同制作。原案は2008年バーゼルのものだそうですが、舞台装置や衣裳はまるで別物です。

バーゼルではシュテファン・コツァーンがメフィスト。
彼のHP(すっごいマメな方のようで、ちゃんと自分で歌手になったいきさつとか、書いてらっしゃるのよ〜〜!誰かさんも見習って欲しい^^;)に当時の舞台写真が出てます。

え〜〜!ほんとに同じ舞台?!と思っちゃうんですが、確かにコンセプトは同じです。メフィストの衣装の色とかも違うんですが、女子高生の使い魔も確かにいるし😁

Stefan Kocan | Mephisto – Ch.Gounod „Faust“

2015年夏のベルリン・ドイツ・オペラではイルデブランド・ダルカンジェロがファウスト。
来シーズンはまた再演されるそうで、メフィストは同じくダルカンジェロ、そしてファウストは、エッセンでファウストを歌ったAbdellah Lasriがキャスティング・・とのことで、かなり興味津々(笑)

プレミエ時の動画も色々あります。

で、驚いたのが、エッセンではおっどろき〜〜!の「金の子牛」の順番入れ替えがありましたけど、こちらでは多分、通常の順番。
というのは、雪の場面じゃないし、メフィストに群がる人々が使い魔女子たちだけではなく、人形のお面被った怪しい人々も周囲にいるのが見て取れるから。

ダルカンジェロのメフィストは、すっごくシビアでニヒルな感じ。ヴァルプルギスの夜の場面(この演出では結婚式)でも、明らかに腹に一物あるぞ・・的な表情を見せたり、
途中でタバコの火を自分の手に押し付け消したりとか、小道具の使い方もひねくれた悪魔(悪い意味ではなくって)・・という印象を受けました。
そして胸に👿のタトゥーを入れ、上半身裸の上にピンクや黒のジャケットを羽織ってます。
Faust-sample
上半身晒しているのは、バーゼルでのこっつあんも同様です。

で、エッセンでのヴィノグラードフですが、終始一貫白のランニングの上からジャケット羽織ってましたわ^^;
色気ないでしょー(笑)
Happy Wedding💓

ヴァルプルギスの夜ではもお、とろけそうな優しい笑顔を振りまいてましたが、
そーいう表情しながら、実はこの人怖いのよ・・的な逆説が見て取れるので、心理的にはこっちのほうが深い読みだと思うのです。
時にはすっごくシニカルに「ニヤッと」したりね。
(ちなみに小道具のタバコも一切ナシ)

上半身脱ぐか脱がないかは、私にとってさして重要ではなく
(ホントだってば^^;脱がれると色々困るのよ💦それでなくともヘンタイツボを覚醒されているのに)
問題はタトゥー。これ、ほんとにやるのかな〜〜とちょっと心配してました。

あとから彼に尋ねてみたら
「ああいうのは好きじゃないだし(エライっ!)メフィストはクリーンな人物だし(意気揚々)最近腹出てきたし(確かに。。。^^;)」
と、実にシンプルな答え。そして私にとってはまさに「我が意を得たり」な答えでもあったのです。

ROHでの「ギョーム・テル」の時に、脱がされ場面に居合わせる羽目になった時に
「あああ・・これからこういう路線に走るつもりなのかしら・・」と心配してたんですが、あれはやっぱり、なし崩し的で仕方なく・・だったんだと思います。

いいんです、脱いでナンボ・・の世界ではないんですし、
歌と表現と役作りで、こんだけ今回、私を別世界(=ヘンタイモード)に連れて行ってくれたのですから(///▽///

そして多分、私がこの作品を楽しめるようになれたことを、彼も心から喜んでくれたと思います。


ファンとしては、歌手様の気持ちを立ててあげられて、ホッとしてます(笑)

私の中には
表の彼=硬派なロシア物(ショスタコ13番とか、マラテスタとか)や、フィリッポ、ヴェルレクなどのシリアスな役
裏の彼=一般的にナンパなイメージのエスカミーリョ、ちょいワル的なスパラフチレ、そして優しいSっぷりを存分に発揮してくれるメフィスト
という感じの割り振りがあるんですけど^^;
揺さぶられているのは表裏一体、実は同じ部分・・なんですよね。
自分の女性性を思いっきり覚醒させられるとでもいうか。ここを全く揺さぶられない作品は、実はあまり楽しめない(笑)

(ロッシーニの小ミサとかね・・ごめん^^;)
それがはっきりわかったのも、面白い体験でした。

さー。やっと書けてすっきりしたわw
あとは今回のエッセン旅行でもう一つ私の胸に刺さった絵画や美術館、街巡りについて、ゆっくりまとめて行きます😊

“ファウスト@エッセン 補足” への2件の返信

  1. 大作レビュー、お疲れさまでした^^
    「同じ演出でも演者が変わるとだいぶ変わる」というのはよく聴く話ではありますが、場面の入れ替えの有無や衣装など結構決定的なところまで変わるものなんですね。この比較は面白いです。
    あの妖しいとりまきとともに歌われる金の仔牛も気になるところであります。

    1. Basilioさん

      いえいえ、ダラダラまとまりのないレポに長々お付き合い下さって、こちらこそありがとうございます~~

      映像を見る限りでの判断ですが、ベルリンで場面の入れ替えが行われていないのにはビックリしました。んじゃどうしてエッセンでは入れ替えしたのー?とか、色々疑問もわきます。
      最近はこういった共同制作が増えてますが、劇場や舞台のサイズも違いますし、やはりその劇場ごとにプランを練って、オリジナル色を出しているのでしょうね。
      来シーズンのベルリンでの公演、友人に見てきてもらって検証しないと(同じ時期にうまく遠征が被れば自分の目でも検証したい・笑)

      >衣装

      うふふ。彼様も「これは譲れない!」ってとこは譲らない人ですからね。まあでも、彼のメイクや髪形もゲネプロやプレミエの時はまたちょっと違ってたりして
      (パンフレットの写真はゲネプロのなんですけど、地毛のまま+サングラスかけてて超ガラが悪いwあれはやめて正解^^;;;)
      色々試行錯誤してたみたいです。結果的には一番いい感じに収まったんじゃないかな?

      私はもし彼がこの演出でまた出てくれるのならば、あと100回ぐらい見てもたぶん全然飽きないと思うくらい気に入ったんですが、一番のツボはあの「金の子牛」でしたわん💕(札束をばらまく姿もサマになってたわ~///▽///)

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